九州大学法学部

2004年度前期 学生による授業評価アンケート

授業科目名
担 当
回答者数
教員所見
実 施
Web公開
法政基礎演習2 「喧嘩両成敗」を考える 河野 恵一 19名

05.4.28.

 集計結果


U 法政基礎演習Uについて全般的なこと


(c)演習希望提出の際の考慮点
設問 件数 構成比
演習の内容 18 94.7%
担当教官 0 0.0%
開講曜日・時間 0 0.0%
その他 1 5.3%
合計 19 100.0%
※具体的
タイトル
成績評価

(d)シラバスは読みましたか?
設問 件数 構成比
熟読した 9 50.0%
ある程度読んだ 9 50.0%
あまり読まなかった 0 0.0%
全く読まなかった 0 0.0%
その他 0 0.0%
合計 18 100.0%

(e)選抜方法(志望理由提出後、教官での選考) は?
設問 件数 構成比
今年度の方法でよい 15 83.3%
抽選等による選抜方法がよい 1 5.6%
その他の方法 1 5.6%
わからない 1 5.6%
合計 18 100.0%
※具体的
法政ゼミ1は全部とれなかったのに今度はゼミ2が第 2希望だったので、できるだけ平等に第1希望を1回はとれるようにしてほしかった。  

(f)2年生対象のこのようなゼミを続けるべきと思 いますか
設問 件数 構成比
ぜひ続けてほしい 15 83.3%
特に必要ない 2 11.1%
わからない 1 5.6%
合計 18 100.0%

(g)ゼミ開講の時期について
設問 件数 構成比
今年度同様、一年後期 14 82.4%
1年前期がよい 1 5.9%
2年前期がよい 0 0.0%
わからない 2 11.8%
合計 17 100.0%
※理 由
2年後期は必修科目が増え、余裕がなくなる為、比較的楽な2年前期に開講し内容を充実させるのがベストだと思う。
専門を決定する上で役立つと思うから。

(h) 政基礎演習U全般について
法政基礎演習は、講義形式ではないため、時間通りに終わることが難しいように思います。ですから、開講時間は、他の講義が終わった4時限から5時限にしてほし いです。
ゼミという形式は講義のような「聞く」だけの形式と違い、能動的に参加しやすく、自分の考えをまとめやすく、とても有用であると感じた。
議論をしていくうえで、沈黙することがないようにとりはからってもらいたい。

V あなたが受講した演習について


※受講してよかったと思われる点
普段読むことのないような論文に触れる機会となった こと。
・人の前で発表、意見を述べることへの抵抗が薄まっ た点。・人との意見の交換によって自分の考えを補強、訂正したりすることができ、またその話し合っているテーマについての探求心がより深まる点。
・論文を読むいい機会を得た・プレゼンの練習ができ た・自分の考えを整理し、相手の意見を聞き考えを深める、というプロセスを数を重ねて経験できた
歴史に対する見方が変わり、史実だけではなく何故そ の考えが広まったのか、何故その事件が起こったのかということを、当時の政治的・法学的・文化的背景から考えることができたのでよかったと思います。
あいまいに捉えていた喧嘩両成敗の成立背景、概念な どに関して時代の状況も含めた上で非常に多くのものを習得できたと思う。
1つの事柄に対して様々な側面・視点から考え、討論 する姿勢を得ることができてよかった。
1つのモチーフを様々な視点から考察し、種々の解釈 でもって理解するという行為を学ぶことができた。
喧嘩両成敗については以前から興味があったし、これ をテーマに議論できたことは非常に面白かった。
喧嘩両成敗法が成立していくまでの時代背景や特徴を 詳しく知ることが出来た点。
今後専門科目で日本法制史を履修する際に役立つであろう基礎知識が備った。
自分が固執していた論に他人の意見を聞くことで新しい見方が生まれた
皆熱心なので良い刺激を受けた。両成敗など中世の制度に詳しくなった。
雰囲気はよかったと思う。
喧嘩両成敗という一つの論点を、長い時間扱ったの で、理解が深まった点。
中世を中心とした日本史の流れや、歴史をどう見てい くのがいいのか学べた点
「喧嘩両成敗法」について色々な角度から学ぶことが できたこと。
単に教科書を学ぶのと違い他人の意見を聞いて考える機会を得られた
自分が興味があった事柄について、知識を深めることができたこと。プレゼンテーションの指導をしていただけたこと。

※改善を要すると思われる点
互いに意見を出し合ったり、話し合ったりするための 具体的論点を発表者に予め設定させるなどして発表後の質疑応答を円滑に進ませるべきだったと思う。
最初の座席の決定はランダムなくじが好ましいと思わ れる。(知らない人との意見交換を促す為)
生徒の側にももちろん責任はあると思いますが、ディスカッションの活発化・内容の充実化が図られればいいのではと感じました。
特に挙げるとすれば、発表後の発言を求める際に何も でなかった場合には、先生からその糸口を見入だせるキーワードのようなものをいただければ、そこから皆の発言が広がるのではないかと思いました。全体的に はうまくいっていると思うので、余計なことだったらすみません。
討論に少し活気がなかった。ただ受講者の論文に対す る読み込みや理解などが深く、得られるものが大きかった。
学生の意見に対して、教員がもっと意見を述べたら、 もっとよい討論ができると思います。
1時間のうちに、何もしゃべらない人が多すぎる。
回を重ねるごとに喧嘩両成敗から離れて行った感じが 否定できなかったので演習テーマそのものについてもう少し話をした方が良いと思った
最初から難しい論文を読まされ、それで議論をしよう としても、まだ学部2年生の自分等にはとてもきついものがあった。まずは1度自分の知っている限りの両成敗について議論をしてみるのがよかったのではと思 う。
もっとみんなの意見がでるように工夫すべきと思う。 全員がコメントを述べる形にするとか。
各論文の関連やつながりを、大きなくくりで見て、考 える時間をとってもらいたかった。各論文の体系的理解まではいかなかったので。
意見が出しにくい。論点がわかりにくい。皆が意見を言えるようにして欲しかった。先生のコメントで殆ど終わる日や、逆に言うことがなくて時間が余る日などの差がはげしい。もっと議題を提供するなど、今回の 授業は先生の知識に拠る所が大きい授業だと思うので、もう少し先生のリードが欲しいと思った。
理解度を把握して補促をしてほしい
もし、ディベート形式で行うとしたら、司会を決めた り、グループに分けて討論させたりしたら、もっと議論が進むのではないでしょうか?

(k)各教員からの設問

(l)同上


W 感想・意見


同じテーマを扱った異なる論文を扱ったことで著者それぞれの考え方によって違いがあることがわかった。
このような演習は1年後期の法政基礎演習1でもしましたが、2年前期のこのゼミは予想以上に人も内容もレベルが高く、なかなか意見を述べたくても全体を把握で きていなかったり、頭の中で言いたいことが、整理できなかったというのが率直な感想です。この意見を基に今後のゼミで自分自身の改善をしてみようと思いま す。
ゼミでとりあげられた内容自体は非常に興味深いものでした。ただ、ゼミの内容自体のおもしろさがとりあげられたトピックの内容自体のおもしろさに追いついてい ないのが多少残念だったかと思います。もちろん、自分にも落ち度はあったかと思いますが…。
高校では世界史選択だったため、日本史の知識が必要となったときには、少し戸惑いました。しかし、説明等がわかりやすく理解しやすかったので、新しい発見もあ り、とても楽しかったです。
レジュメの作り方に対する意識が変わった。細かい所を指摘されることでより一層受講者に理解を深めてもらえるようなレジュメになると分かり、勉強になりまし た。今回、要約もトピックも、まず、論文に対する理解と自分で分からないことを積極的に調べる作業が中心となったが、第三者に伝える上で非常に重要だとい うことが分かった。
以前 受講した法政基礎演習1に比べ、積極的に参加できなかったように思う。
学生 の方の問題ではあるが、積極性が足りず、意見を出しづらかった。
非常 に楽しかった。しかし、発言をしない人が多いため、議論に不慣れなうちは、発言した人にポイントを与えるなどの何らかの対策を採用すべきであると思われ る。
発表 の準備は大変でしたが色々な知識が身について良かったと思います。先生が前向きに謙虚な態度で授業を進めてくださったので学生も自由に議論がしやすかった と思います。
レジュメを作る練習にはなったが、豆ちしきや理論的なことがめぐるだけで、今後役に立つとは思えなかった。
中世 から近世までの社会について、両成敗を論じる上で、トピックとして補足があったので、実際的な論点として促えることができたし、理解がよりしやすくなった と思う。表面的な法理としてではなくて、当時の人々に強く影響を与えていた法理として考えることはとても面白かった。
今回 の授業は、もっと現代につなげて考えていくのかと思っていたが、中世・近世といった、半分歴史考察の色が強いものだったと思う。高校時代、日本史をとって いなかった私には結こう難解で意味の分からない単語が多く、その言葉の概念から入っていかなければならず、少し気後れを感じた。毎週のトピックはどれも興 味深く、楽しめたのでよかったと思う。ただ、トピックの方は予習する術がないので、話し合いには、不向きな側面もあるのではないかと感じた。しかし、全体 的には、日本の歴史その支配体系など、私の知らないことをいろいろ学ぶことができ、興味深い授業だった。
このゼミでは、「喧嘩両成敗法」について主に中世・江戸を中心に学んできたが、この法がどのように近代現代へとその精神や概念が受け継がれていったのかも学ん でみたかったです。
他の 人の様々な意見、考えを聞くことができて、非常におもしろかったです。

担当教員所見

 いろいろなご意見をいただき、ありが とうございました。
 テーマ自体にはかなり関心を持っていただけたと思うのですが、前近代日本法制史のかなりディープな部分に踏み込まざるを得ないテーマだったため、歴史学の知識を補足することに手間をかけすぎて、その分議論のための時間がとれなかったのが残念です。とりわけ、現代的な関心と絡めた議論にもう少し時間をかけた かったところです。もちろん、こちらが議論をコントロールできれば良かったのでしょうが、それがあまりうまく出来てなかったようです。このあたりが改善すべき最重要点だと自覚しております。
 ご批判は甘んじて受け、よりよい授業ができるよう精進してきたいと考えております。