九州大学法学部 2008年度前期 学生による授業評価アンケート
基本情報
- 授業科目名: コアセミナー(法政基礎演習 I )
- 担当: 武内 謙治
- 回答数: 18
- 教員所見: あり
- 実施: 2008年7月
- WEB公開: 2008年10月7日
法政基礎演習Tについて全般的なこと
演習希望提出の際の考慮点
| 設問 | 件数 | 構成比 |
|---|---|---|
| 演習の内容 | 18 | 78.3% |
| 担当教員 | 3 | 13.0% |
| 開講曜日・時間 | 0 | 0.0% |
| その他 | 2 | 8.7% |
| 合計 | 23 | 100.0% |
(*)具体的
- 添削レポートなどレポートの書き方に力を入れている点。
- 授業の目的・目標の部分
シラバスは読みましたか?
| 設問 | 件数 | 構成比 |
|---|---|---|
| 熟読した | 13 | 72.2% |
| ある程度読んだ | 4 | 22.2% |
| あまり読まなかった | 1 | 5.6% |
| 全く読まなかった | 0 | 0.0% |
| その他 | 0 | 0.0% |
| 合計 | 18 | 100.0% |
選抜方法(志望理由提出後、教員での選考)は?
| 設問 | 件数 | 構成比 |
|---|---|---|
| 今年度の方法でよい | 17 | 94.4% |
| 抽選等による選抜方 がよい |
1 | 5.6% |
| その他の方法 | 0 | 0.0% |
| わからない | 0 | 0.0% |
| 合計 | 18 | 100.0% |
1年生対象のこのようなゼミを続けるべきと思いますか
| 設問 | 件数 | 構成比 |
|---|---|---|
| ぜひ続けてほしい | 17 | 94.4% |
| 特に必要ない | 0 | 0.0 |
| わからない | 1 | 5.6% |
| 合計 | 18 | 100.0% |
ゼミ開講の時期について
| 設問 | 件数 | 構成比 |
|---|---|---|
| 今年度同様、1年前期 | 16 | 88.9% |
| 1年後期がよい | 1 | 5.6% |
| その他の時期 | 0 | 0.0% |
| わからない | 1 | 5.6% |
| 合計 | 18 | 100.0% |
(*)理由
- 後期は授業も増えるし、部活等も本格的になって忙しくなるから。
- 学校生活やサークル活動にも慣れず忙しい時期だったので調査が不充分であったように感じた。
- 図書館の使い方や、検索の行い方を早い時期に覚えられるから。
- 知らないことがたくさんあるため、調べてみようと思う機会になるから。
- 入学後すぐにガツンとくるので、受験後のボケが直って良いと思います。
- レポートの書き方の基礎等を学ぶことができ、全学教育の授業でも応用することができ、役に立った。また法学を学ぶ前の導入となり良かった。
- 入学してまもないので、司法などに対する知識がまったくなく、コアセミナーをとおして少し身近なものに感じられたから。
- この時期はまだ何も知らないため、自分で調査することでたしかな知識となっていくから。
- 良い勉強にはなったが、この時期がベストなのかは分からない。
- レポートの書き方、課題への取りくみ方が無駄なく学べ、他の授業に生かせるから。
- レポートを書くのに慣れるから。
- 気がひきしまる。1年前期のうちに努力する習慣がつくので、この時期でいいと思う。
- いろいろと学べることが多く、特にレポートの書き方を早い時期に学べる点がよい。
- 法学部で学ぶための基礎を身につけることができるから。
法政基礎演習T全般について意見・感想(自由記述)
- シラバスの公開がネット上のみに限られているのは問題があると思う。周囲がインターネットを使用できる環境でない人も皆無ではないはずであり、情報格差の問題が生まれる。
- 入学式に希望書を回収するのはちょっと早い気がしました…
- コアセミナーをこの時期にはじめることでレポートの書き方専門的なものの見方(批判的な考え方)を、学べました。高校までに習わないことばかりでとまどってばかりの授業の中、失敗をおそれず大学での学び方を習得できるので、この時期にやるからこそ最大の意義をもたらす科目だと感じました。
- 一年後期もこのような少人数の授業があればいいと思います。
- コアセミナーの担当の先生によって、忙しさが全然ちがうことに疑問を感じた。忙しくないコアセミナーの友人がうらやましく思った時もあったが、今思えばかわいそうだったと思う。
- シラバスだけで講座を選ぶのは、情報が少なすぎて困難、入学後もう少し時間があった方がよいのでは。
あなたが受講した演習について
受講してよかったと思われる点
- 討論で少しでも意見が言えるようになった点。知的に打たれ強くなったかもしれない点。
- ・メンバーの仲が良い。・議論のレベルが高い。・レポートを書き、他の受講生に添削してもらうという形式をとるので、互いに成長していける。
- ・周囲のレベルが高く、置いて行かれないように少し背伸びをすることで成長できた部分があった点。・いい人ばっかりだった点。
- 九大には、能力が高く、優れた人たちがいることを実感した点。
- 法学に対するイメージが、入学前後で大きく変わったこと。入学前は、法律を覚えるというイメージが大きかったが、むしろそれよりも、法律をどう使うか、というのが大事なことがわかった。
- 他の人の意見を聞くことで、よい刺激になりました。また、レポートの書き方などでも、他人のレポートを読み、添削することで力になった気がします。
- 報告者の報告を聞き、議論をしていくうちに、様々な角度からの意見を聞くことによって見識を深めることができた。また、ペアやグループを組んでの発表ということで他のクラスの生徒を親しくなることもできた。自分では思いつかない発想や意見がでていたので、議論をしていて楽しかった。
- 刑法に対して興味がもてたし、レポートの書き方も早い段階で知ることができた点はとても役に立つと思いました。また、添削レポートは、他の人のレポートをみることができとても参考になりました。
- レポートの書き方がまだ未熟ながらもわかった。また色々なものを調べていくことで刑事事件についてさらに興味を持つようになった。
- ・メンバーが良かった。幸運だった。・他の担当教員の所と比べると、多分かなり大変な方に入ると思うけど、大恋な思いは早いうちに経験した方が良いし、得るものも多かったので良かった。・刑法についての知識がだいぶ増えた(気がする)点が良かった。
- ・大学生にとって必須の能力である、レポートを書く能力が伸ばせた。・議論の内容をなるべく早く整理する力が身につけることができた。
- 毎回のコアセミナーの準備やレポートで大変ではあったが、調査のやり方、レポートの書き方等、身に付いたことが多くあった。また討論では、様々な面から物事を見たり、深く考えてみる姿勢の大切さを学んだ。
- いろんな視点でものを見る目が養われた事。レポートの書き方が学べた事。専門的に考えるとはどういう事かわかったこと。
- 議論することに慣れた点。クラスが違う人と知り合えた点。
- レポートの書き方が分かった。調査のしかたが分かった。議論のしかたが分かった。
- レポートの書き方を早い時期に学べて、練習ができた点。自分の考えを論理的に述べることができるようになった(気がする)点。今まで発表なんてしたことがなかったけど、この授業で発表に慣れることができた点。
- レポートを先生だけでなく、コアセミのメンバーに添削してもらうことで自分のレポートに何が足りないのかが分かった点。授業の最後に先生が自分たちでは考えつかなかった論点などを話してくれたことがとても参考になった。
- 刑事法に関わる様々なトピックについての見識が深まったことと、自分で調査し、まとめる能力が向上したこと。特に後者は、この講座で要求されるレベルの高さに身がすくんだが、それを乗り越えることで大きく成長できたと思う。
改善を要すると思われる点
- ちょっとしたレポートの書き方講議があればよかった。指定された本を読んだが、量が多くてあまりうまくまとめられなかった。シラバスの、指定本を春休み中に読んでおけというニュアンスの書き方。
- レポートの回数が多いかな…。レポート及び添削レポートは1回でよかったと思います。
- 議論のネタをニュースに限ったのは少し改善の余地がある。情報が得やすく議論が活発になるという利点はあるが、その事件の論点のみに固執しやすくなって本質的な意見が出にくかったように感じた。
- 討論のしかたを教えてほしい。
- これがわからなければ、議論が進まないというところを、先生によってもっと説明が加えられてもいいかなと思った。
- 討論を進めるために、指定討論者や発表者がわざと自分の意見とは逆の意見を言わなければならないことが多く、苦しそうだったのは改善したかったです。
- これは議論をしていく側に問題があると思うが時々議論が止まってしまったりなかなか始まらなかったりという時があったが、議論の進め方を改善したり個々人の下調べをしっかりと深めていくようにすることで改善できると思う。議論を進めていくのが生徒の自主性に任されているので方法が良くないと全てが上手く回らない可能性がある。
- 第9回の発表のときの「犯罪の成立」についての解説のようなものをもっとやっと欲しかった。
- 議論のテーマ設定で、事前に教員の意見を聞いておく場があってもよいのではないかと思った。
- 個人レポートと報告が重なると(人によっては共同レポ)死にそうに辛い。他にもレポートが出るので…。
- ほとんど発言しない人がいる点。論点の定まらない議論が何回かあった点。
- 発言者がかたよってくるので、最後に「まだ発言していない人は?」と聞くのではなくて、一つの論点が終わるたびに発言していない人に当ててほしい。
- 一番最初なのに、レポートと発表を同事にさせるのは辞めてほしかった。
- もう少し先生に添削を厳しくしてもらいたい。全体的な評価などを付け加えてもらいたかった。(A、B、C、Dとか)もう少し先生が討論の途中でアドバイスをしてもいいのではないかと思う。
- 毎回何人か、発言をしない人がいること。自由発言を基本にするのは大事だが、ある程度は全員に意見を求めることも必要なのでは。
聞きたいこと
- 授業の最後にある先生の意見には毎回度肝を抜かれます。
その他、感想・意見(自由記述)
- 初めの頃にレポートと報告が重なって大変だった。色々発言しようと頑張って調べてきても、報告者に全部言われた時は悲しかった。レポートをうまく書けたかは分からないが、本格的なレポートを早めに課す点で、今後の課題になったのでよかった。先生による一方的な講議ではないので、先生をはじめゼミの友達の意見も聞けて、ためになった。
- 法学部に入りたてでホヤホヤの時期に、同じスタートラインに立っている仲間たちと一緒に、議論したり調査したりできて本当によかったと思います。ゼミの雰囲気もすごく良くて、互いに協力し、高め合うことができました。このメンバーと離れるのは寂しい!!!(笑)3年で、またふれ合う機会があったらいいな〜と思います。
- とても良かったです。楽しかったです。素晴らしかったです。
- 前期の授業の中で、コアセミナーが一番充実していたし、自分のやる気も出たので楽しかった。法学をもっと勉強したいと思えた。
- とても仲がいいクラスだった(と思っている)のでよかったです。周りの皆レベルが高くて、がんばろうと毎回思いました。色々と難しかったけど、その分楽しかったです。
- ・他のクラスの人と交流がもてた事はとてもよかったと思いました。・レポートの提出時期がちょうどよかったと思いました。・授業の最後の先生のまとめがとても分かりやすく勉強になりました。
- この演習を通して周りの人々の一生懸命さが伝ってきた。また、周りの人々の発言を聞きレベルの高さを感じとり自分もまだまだ努力していかないといけないと思った。
- 毎週金曜日までに講義の内容について下調べをするが、一週間が意外と短く感じられる程、時間をとられた。正直きつかった。しかし、きつかった分得た物も多く、この演習を受けて良かったと思う。
- 周りの人のこのコアセミナーに取り組む姿勢がものすごくて、「自分もがんばらなくては」といい刺激になった。議論がハイレベルになりすぎてついていけないことがほとんどで、自分の力の無さを実感した。
- 本当に楽しかったです。興味はあっても所詮は素人で、どんな角度からものを考えたらいいのかわからないまま授業をうけていたと思うので、専門的なテーマを扱いながら、多くの事を学ばせてもらいました。また、自分で選択、希望し参加したクラスなので全員が意欲的で大変良かったです。
- 一年前期でコアセミナーが一番楽しい授業でした。
- いい友人ができたのでよかった。忙しかったけど、充実していたのでよかったと思う。
- レポート提出前になると、とても憂うつになったが、レポートを書き終えた時の達成感はすばらしかった。また先生からの厳しい添削にへこみながらも、そのおかげで、ましなレポートが書けるようになった。厳しいコアセミナーであるが、やりがいがあり、得たものも大きかった。
- 1つ1つのテーマについて自分で調べ、発表者の発表をきいて、討論をすることでいろいろと知識が深まった。レポートについては基本的なことを学べたし、自分で他人のレポートを添削することも自分のためになった。
- この講座は、シラバスの段階から受講生をある程度威嚇するような(見るからに大変そうだった)ものだったこともあって、集まった人が皆向上心に溢れた人ばかりで、切磋琢磨ができたと思います。そのような環境で、自分をより高めていくために、レポートや発表の準備に奔走したのは、この前期の中で最も大きな思い出になっています。睡眠時間を削ったり、資料が見つからなくて焦ったり、色々と大変でしたが、大きく成長できました。ありがとうございました。
担当教員所見
貴重なご意見をありがとうございました。
厳しい個別意見を拝読して、「物事を批判的に見る」という授業の目的が少しは達成できたようにも思え、よろこんでおります。今後の(学生)生活においても、批判的な眼差しをもち続けてください。
頂いたご意見は、今後の授業改善の資料にさせて頂きたいと思います。
幾つかの点についてのみ、担当者の所見を述べます。
(1)レポートの回数が多い、という点について
レポートが1回であれば、担当者の負担も随分減ります!是非そうしましょう!これで少しは研究時間が確保できるかもしれません!!
…と毎年書きたいのですが、現実にはそうはいきません。その理由は、比較的簡単です。机の左側に1回目のレポートを置いてみましょう。続けて右側に、論文集に掲載した自分の論文を広げてみてください。見比べてみてどうでしょうか。両者に変化がないのであれば、レポートは1回で十分です。そうでなければ、変化をもたらしたものは何かを考えてみる必要が出てきます。受講者の方にとっても講義担当者にとっても幸福をもたらすはずの「甘い誘惑」に乗りたくても乗れない理由は、ここらへんにあります。
というわけで、レポートに関しては、基本的な部分の見直しの必要性は今のところ考えておりません。もっとも、たとえば添削して返却したレポートを再度書き直し・提出してもらうという方法に変える、といったことは考えられるかもしれません。試行錯誤を重ねたいと考えます。
(2)講義中の発言について
これも毎年ご指摘頂く問題点です。基本的にはすべて講義担当者の責に帰すべき事柄です。今後コアセミを担当することがあれば試行錯誤を重ねたいと考えています。
ちなみに、最初の時間に説明した通り、私自身は、発言の頻度自体は全然重要でなく、本当に自分が発言しなければならないところで、自分の言葉で自分の考えを伝えるということの方がはるかに重要だと考えております。また、発言の頻度が低い人でも、じっくりと問題を考えた上で、レポートで自分の考えを掘り下げることができている場合がほとんどです(反対に、一般的にいえば、話は上手だけどもひどいレポートしか書けない人だって少なくはありません。それが構造上偶々他の参加者に見えにくい、というだけの話です)。
ご指摘の通り、議論のサポート方法は講義担当者の方で考える必要があると思います。ただ、それはそれで終わる話で、主観的に「発言できなかった」と思っている人がいるとしても今の段階で気に病むことはありません。自分が発言すべき問題を発見できることの方が重要です。
なお、不満も多いでしょうが、同様の理由から、講義担当者から発言を強いることは今後も一切致しません。
(3)報告とレポートが重なって大変だったという意見について
この問題の本質を考えてみるとどうなるでしょうか。報告とレポートが重ならないようにするためには、報告かレポートのいずれか、または両方をなくすほかありません。それができないとすれば、両者が重なる人が必ず出てきます。こうした構造がありますので、この講義では最初の時間に、運を天に任せてもらい、報告の順番を決めるためのくじ引きを行いました。
今後は、私の方ではより公正なくじ引き環境の整備に努めます。みなさんはみなさんで、是非くじ運を向上させてください。今回くじ運が悪かった方も、人生の中でそれを埋め合わせるくらいの出来事はきっと何度かあります。幸運をお祈りします!