英米法特殊講義

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
英米法特殊講義
標準年次
3・4
講義題目
英米法総論
開講学期
前 期
担当教員
浅香吉幹 (東大助教授)
単位数
2単位
教  室
102(8/23〜8/26)
科目区分
展開科目
履修条件
 
授業の目的
 日本法とはアプローチの異なる英米法という法体系を学ぶことで、ひるがえって日本的法思考様式に対しても別の視点から批判する眼を養ってもらう。イギリス法、アメリカ法の細かな実定法を学ぶものではないが、英米の法律家が何をどのように考えているかについての手がかりも与える。
授業の概要・計画
 @授業の概要
 イギリスにおいて12世紀以来連綿と発展してきた法は、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどに継受され、またその他の国にも大なり小なり影響を与えてきたが、このように世界に広がった「英米法」には日本やヨーロッパ大陸法諸国(フランス、ドイツなど)とは異なる法および法律家の諸特徴がみられる。本講義は、これらの諸特徴   コモン・ローとエクイティの伝統、判例法主義、法曹一元、陪審制、国会主権、違憲立法審査制、連邦制など   を概観することで「法」を別の角度から眺め、これまで「法」について何を学んできたのか諸君に自問してもらう。
 A授業計画
 講義においては、おおむね次の順序で論じてゆく。(1)英米法とは、(2)コモン・ローとエクイティの区別と融合、(3)判例法主義、(4)合衆国憲法の歴史、(5)アメリカの法律家、(6)イングランドの法律家、(7)イングランドの司法制度と改革、(8)連邦制のもとでのアメリカの司法、(9)陪審制。
授業の進め方
 講義形式であるが、授業中も学生諸君からの質問やコメントは歓迎する。
教科書・参考書等
 教科書:浅香吉幹 『アメリカ民事手続法』(弘文堂、2000年)
 参考書:浅香吉幹 『現代アメリカの司法』(東京大学出版会、1999年)
     藤倉皓一郎他編 『英米判例百選』(第3版、有斐閣、1996年)
成績評価の方法・基準
 試験による。
その他(質問・相談方法等)
 
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