履修条件 |
主体的参加が前提です。したがって、自ら積極的に資料を探し読みながら、議論することに意欲と熱意がある方。 |
授業の目的 |
本演習の目的は、以下の3点に集約できます。 1、政治史を解釈する際に必要な用語や概念を十分に理解し把握する。 2、自分の考えを的確かつ論理的に相手に伝えるようになる。 3、ゼミ論文の執筆を通して、読む、書く、調べる能力を育成させる。
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授業の概要・計画 |
最近日本において、北朝鮮の核問題に対する「六カ国協議」がマスコミ等において積極的に議論されています。そこで、本演習では、なぜ北朝鮮の核問題の解決のために、「六カ国協議」が必要なのか、また、なぜアメリカ、日本、ロシア、中国、韓国がそれに参加しなければならないのかを、歴史的にさかのぼって検討していく予定です。 具体的には、終戦後の1945年から1953年までの時期を対象に、六カ国間の対立および協力関係を検討していきたいと考えています。特に、ソ連の満州進攻、アメリカの日本占領から読むことをはじめ、中国における国共内戦および朝鮮半島の分裂、戦争までを順次読み進めていきます。 まず、第二次世界大戦の終戦にともなう北東アジアの北朝鮮、韓国、中国の建国を具体的に理解・把握します。そこでの理解を踏まえた上で、六カ国間における対立および協力関係を詳しく検討することにします。 以上のような観点から、ゼミは以下のような順次で展開する予定です。 1、ソ連の満州進攻 2、アメリカによる日本占領 3、中国における国共内戦 4、朝鮮半島における分裂および戦争 5、六カ国間の対立および協力関係 6、ゼミ論文構想発表会
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授業の進め方 |
毎回、報告者一人並びにコメンテーター一人を定めて、テキストに関する報告者のコメントを中心に議論をしていきます。
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教科書・参考書等 |
『ソ連軍進攻と日本軍』中山隆志著、国書刊行会、1990年。 『日本占領の記録』E・H・ノーマン著、中野利子編訳、人文書院、 『北朝鮮;社会主義と伝統の共鳴』鐸木昌之著、東京大学出版会、1992年。 『分断後の韓国政治 』 尹景徹著、木鐸社 、1986年。 『朝鮮戦争』和田春樹著、岩波書店、1995年。 『終わらない20世紀』石川捷治・平井一臣編、法律文化社、2003年。 『中国革命の起源:1915−1949』ルシアン・ビアンこ著、坂野正高訳、東京出版会、1989年。
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成績評価の方法・基準 |
平素並びにゼミ論文。 |
その他(質問・相談方法等) |
遅刻・欠席は原則として認めません。時間には厳格なので注意してください。 |
過去の授業評価アンケート |
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