労働法演習

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
労働法演習
標準年次
3・4
講義題目
労働法演習
開講学期
通 年
担当教員
野田 進
単位数
4単位
教  室
206
科目区分
展開科目
履修条件
 特にありませんが、 3年生 (または4年生の未履修者) は 「労働法」 の講義を受講してください。
授業の目的
 ゼミの共通テーマを、 『グローバリゼーションと労働法の挑戦』 とする。
 この共通テーマのもとで、 ゼミ参加者は、 各自で個別テーマを設定し、 調査研究のうえ、 ゼミナールの場で報告・討議し、 ゼミ論を完成させる。
授業の概要・計画
 @ 授業の概要 
   経済や企業活動のグローバル化は、 日本の雇用・労働の実態に深刻な影響を及ぼしている。
   企業組織の世界規模での再編統合の中で、 国内では企業の空洞化や流動化といった現象が生じており、 労働契約を中心とする労働法の規制枠組みに動揺が生じている。 また、 かつて日本的雇用慣行と理解されていたもの (終身雇用、 年功賃金制など) の多くは、 世界規模の企業活動のもとではとうてい維持することができず、 すでに構造改革が進行中である。
   私たちが直面している新規学卒者の就職問題、 あるいは雇用の多様化や失業問題の多くは、 経済の世界規模化と結びついているのである。
   労働法はそれ自体としては国内法である以上、 本来グローバリゼーションに対処する力量を十分に備えていない。 しかし、 労働法の 「規制改革」、 あるいは国境を超えた 「国際労働法」 の進展、 さらには法的規制という枠組みを超えた規制手段の模索により、 新しい視点からの労働の規制が、 世界規模で進展している。
   平成16年度のゼミでは、 以上のように、 経済のグローバリゼーションが雇用労働問題に及ぼす諸問題と、 それに対する困難な挑戦について、 広い視野から情報を得て勉強していきたい。
 A 授業計画
   4月〜5月の期間は、 問題意識の共有のために、 野田の講義形式の授業、 関連図書・文献の講読や書評などを行う。
   6月〜10月の期間は、 共通テーマの問題体系の中で、 参加者は自分に興味のある文献を指定して、 内容紹介や批評を中心とする報告を行う。
   10月以降の後期の期間には、 みずから設定したテーマにしたがい、 テーマの絞り込み、 文献や資料検索、 論文の構成、 論理の展開や主張の肉付けなどの作業に取り組み、 中間報告を行ってゼミ論の完成に努める。
   これらの作業においては、 野田と TA が、 技術面での指導を行う。 また、 できるだけ早く合宿研修の機会ももつこととする。
授業の進め方
 ゼミナールでは、 自由な討議を旨とする。
 まずは、 レポートの技術や作法を体得する。
 さらに、 他人のレポートや意見をチェックし、 それと自分の見解との違いを明らかにして、 平明な言葉で表現する技術を身につける。
 言いっぱなし、 聞きっぱなしにならない、 有効な議論の場・知的な空間を作り出したい。
教科書・参考書等
 参考書を随時指導する。
成績評価の方法・基準
 平常点による。
その他(質問・相談方法等)
過去の授業評価アンケート