国際取引法

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
国際取引法
標準年次
3・4
講義題目
国際取引法
開講学期
前 期
担当教員
阿部 道明
単位数
4単位
教  室
302
科目区分
展開科目
履修条件
 特になし。
授業の目的
 国際的企業(多国籍企業と呼ばれることもある)は「ヒト(経営者・技術者の派遣)」「モノ(製品・技術の売買)」「カネ(投資)」の資源を駆使して国際化しグローバル化されたビジネス活動を営んでいる。国際ビジネス活動は、大きな視野から見た企業戦略の他に、事業企画、商品企画、技術、製造、販売と営業、財務、経理、税務、人事労務、知的財産、法務といった様々な個別側面から構成されている。法的側面からの分析・検討もその中で非常に大きなウェイトを占めており、法律という一見した地味なイメージからは想像できないようなダイナミックな要素を含んでいる。企業法務は今や一昔前の単なる紛争処理係から、国際ビジネス戦略の中で不可欠の存在へと変貌しているのである。本授業では、国際企業法務を理解するために、国際ビジネスに関連して発生する国内外の多様な法律・契約問題、通商摩擦、個別紛争の実態とその解決のメカニズム及び適用される法令を学んでいく。これによって国際的な企業活動、国際取引において発生する多種多様の法律問題の実態とその解決法を単なる理論に終わらず現実に即した形で理解していくことを目的とする。
授業の概要・計画
 国際ビジネス取引にかかわる法律問題の理解には、実際上のビジネス活動の理解と多様な法律及び契約に関する問題の理解が必要となるが、教官の ・ 東芝の法務部における法律問題対処の長年の実務経験を最大限に生かしながら講義を進めていく。
 具体的には、国際市場における「経済紛争、通商摩擦の理論的研究と事例研究」、「WTO(世界貿易機関)の協定及び事例の研究」、「個別通商法(アンチダンピング、相殺関税、セーフガード、投資規制等)の研究」、「独占禁止法」、「製造物責任」、「国際紛争の解決」、「企業の海外投資、海外進出と撤退に関する法律問題」、「企業の各種提携(いわゆるM&A)に関する法律・契約問題」、「技術と知的財産に関する問題」「各種契約に関する問題」等を扱っていく。
 その他に、日々現実に発生している様々な形の企業法務関連の話題も適宜紹介しながら授業内容との関連も指摘し、できるだけ企業実務に即した形で授業を進めていきたい。
 具体的な授業計画については授業の中で説明する。 
授業の進め方
 原則として教科書に沿って進める。場合によっては講義内容に関連するトピックについて新聞記事などを使ってそのつど触れていく。
教科書・参考書等
 教科書:北川俊光・柏木昇著「国際取引法」有斐閣 1999
成績評価の方法・基準
 筆記試験を行う。
その他(質問・相談方法等)
 
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