履修条件 |
なし。 |
授業の目的 |
民事事件の裁判手続(民事訴訟ともいい、判決手続ともいう)について、基本となる事項につき、理解を深める。 同時に、手続法のもつ、実体法と異なる世界についても、理解していくことを試みる。
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授業の概要・計画 |
裁判手続で問題となる事項につき、下記の順序で、講義を行っていく(但し、予定であり、実際の講義では省略・前後等する可能性はある)。 ・民事訴訟手続概観 ・訴え ・訴訟物 ・訴訟審理の進行 ・審理過程 ・証拠法 ・訴訟の終了(判決・判決以外の終了形態 [和解等]) ・訴訟要件 ・当事者論(当事者変更等) ・裁判管轄 ・複雑訴訟(請求の複数・当事者の複数) ・上訴・再審
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授業の進め方 |
通常の講義形式である。但し、できるかぎり判例や事例を紹介し、共に考えていきたい。授業参加者と、できるだけ対話を試みながら、進めていきたいとも考えている。 なお、本講義であつかうテーマは膨大で、本来とても4単位の授業では収まらない。必然的に、授業で触れるテーマには取捨選択が生じることを、了とされたい。
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教科書・参考書等 |
教科書には、 @伊藤眞 『民事訴訟法(第3版)』(2004年、有斐閣)、 A『民事訴訟判例百選(第3版)』(2003年、有斐閣)、を指定する。 重要参考文献として、 B高橋宏志 『重点講義民事訴訟法(新版)』(2000年、有斐閣)、 C同 『重点講義民事訴訟法(下)』(2004年、有斐閣)、 D『民事訴訟法の争点(第3版)』(1998年、有斐閣)、を紹介する。 以上のうち、授業を受けるに際し、必携となる文献は、Aである。 受講にあたっては、Aの他、民事訴訟法の概説書(ないし、いわゆる教科書)を求めるのが望ましく、その一つとして、@を推薦するが、概説書であれば、基本的に、どの書を用いても、受講に支障はない。 より詳しくは、授業の最初に説明する。 |
成績評価の方法・基準 |
期末試験による。 |
その他(質問・相談方法等) |
できるだけ、授業に参加してくださる人が、「考えながら」受けられる講義を、目指したいと思っています。しかし、この科目の内容を講義するのは、担当者にとって初の試みとなるので、実際のところ、どうなるかについては、試行錯誤の面があります。ともに授業を作っていく意識を持って、受講していただければ、幸いです。
なお、質問は遠慮なく。研究室に訪ねてきてくださってもよいですし(但し、執務中の場合には、面会時間を設定しなおさせていただきます)、E-mailでも、構いません (@law.kyushu-u.ac.jpの前にhattaを付記してください)。 |
過去の授業評価アンケート |
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