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授業の概要・計画 |
授業では、英米政治学の「古典」に直に触れ、それを紐解き、熟読する。したがって、本講義の主眼は、一般的な語学能力の向上にのみ限定されない。本格的な英語文献の正確な読解、および、そうした作業の繰り返しと積み重ねによって、はじめて、一定の学問的水準に裏打ちされた「国際」感覚が養われ、「異文化」を内在的に理解するための糸口を見つけることができる。
現代の国際化社会において、英語文献や英字新聞、英文文書といった専門的な資料を駆使できるようになること。さらには、コミュニケーションの基盤となる「他者」や「自己」の理解を深め、それらを支える「教養」と「技術」を身に付けること。本講義はそのための第一歩である。
本講義は前・後期開講、各２単位の講義である。前期と後期でそれぞれ独立性を持たせるが、通年の参加者も想定し、継続的・発展的な学習が可能となるよう工夫を凝らす。
テキストは、Sir Ernest Barker, Principles of Social and Political Theory（Oxford, 1951）を用いる予定である。バーカーは、プラトン、アリストテレスをはじめとする古代ギリシャ研究者であり、同時にまた、ケンブリッジ大学の初代政治学講座担当教授である。この著作は、彼の任期最後となった1938/９年の連続講義を基にしている、したがって、もともと初学者にも優しい作品であるが、それだけでなく、古典古代の豊かな教養を基盤としたイギリス政治学の伝統がいかんなく発揮されている。また、彼の端正な英語は外書入門としても最適である。
本年度の購読では、「国家と社会（State and Society）」を扱った第１巻・第２巻を取り上げる。第１巻の「歴史」編を前期に、第２巻の「理論」編を後期に読む予定である。
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| その他（質問・相談方法等） |
‘The Study...of the original text can never be sufficiently recommended. Tis the shortest, surest, and most agreeable way to all sorts of learning. Draw from the spring head, and take not things at second hand. Let the Writings of the great Masters be never laid aside, dwell upon them, settle them in your Mind, and cite them upon; make it your Business thoroughly to understand them in their full Extent, and all their Circumstances: Acquaint your self fully with the principles of Original Authors; bring them to a consistency, and then do you your self make your deductions. In this state were first Commentators, and do not you rest till you bring your self to the same. Content not your self with those borrowed lights, nor guide your self by their views, but where your own fails you, and leaves you in the dark. Their Explications are not yours, and will give you the slip. On the contrary, your own Observations are the product of your own Mind, where they will abide, and be ready at hand upon all occasions in converse, consultation, and dispute...’（John Locke, Some Thoughts Concerning Education, 1693, §195) |