法医学

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
法医学
標準年次
3・4
講義題目
法医学
開講学期
前 期
担当教員
池田 典昭
単位数
2単位
教  室
201
科目区分
展開科目
履修条件
 授業内容により、他学部生の履修は控えて頂きたい。
授業の目的
 @ 法医学が法律に関する医学事項を研究、解明する学問であることを理解させると共に、法律家に必要な法医学的知識を修得させる。
 A 人間の死を通して法律の条文に法医学的事項がいかに多く関わっているかを理解させる。
授業の概要・計画
 以下について講義を行う。
@ 法医学総論……法医学の定義、医学、法学における位置、法医学の目的、法医学が各国の法律に即した学問であることを理解する。
 (1回)
A 死体現象論……死とは何か、個体死と細胞死、仮死について理解すると共に、戸籍法の元での死亡診断書、死体検案書の意義、重要性について理解する。
 (2回)
B 損傷総論……損傷の意義、分類について理解すると共にその自他為の鑑別法を理解し、 刑法を適用する際の知識の助けとなるようにする。
 (2回)
C 窒息総論……窒息の定義、原因、症状、経過、死体所見について理解し、死に至る過程が様々であることを認識すると共に犯罪死体における自他為の別の判断の困難さを理解する。
 (2回)
D 交通事故損傷……交通事故とは何かを理解すると共に道路交通法の適用および賠償医学について学ぶ。
 (1回)
E 小児虐待……小児虐待について理解すると共にその予防法および適用すべき法律について学ぶ。
 (1回)
F 嬰児殺……嬰児殺について理解すると共に、殺人罪、保護遺棄関係の法律の適用の限界について学ぶ。
 (1回)
G 医療過誤……医療事故と医療過誤との違いを理解すると共に、医者から見た面、法律家から見た面、弁護士からみた面等の違いについて解説する。
 (3回)
H SIDS……乳幼児突然死症候群について最近の判例を提示し、解説する。
 (1回)
I 解剖見学……希望者に解剖見学させると共に討論する。
授業の進め方
 配付資料やスライドを見せながら講義を進める。
教科書・参考書等
 学生のための法医学」第5版、南山堂
「法律家のための法医学」改訂第3版、第一学習社
 雑誌等のコピー資料 
成績評価の方法・基準
 学期末の筆記試験により行う。
その他(質問・相談方法等)
 
過去の授業評価アンケート