以下について講義を行う。 @ 法医学総論……法医学の定義、医学、法学における位置、法医学の目的、法医学が各国の法律に即した学問であることを理解する。 (1回) A 死体現象論……死とは何か、個体死と細胞死、仮死について理解すると共に、戸籍法の元での死亡診断書、死体検案書の意義、重要性について理解する。 (2回) B 損傷総論……損傷の意義、分類について理解すると共にその自他為の鑑別法を理解し、 刑法を適用する際の知識の助けとなるようにする。 (2回) C 窒息総論……窒息の定義、原因、症状、経過、死体所見について理解し、死に至る過程が様々であることを認識すると共に犯罪死体における自他為の別の判断の困難さを理解する。 (2回) D 交通事故損傷……交通事故とは何かを理解すると共に道路交通法の適用および賠償医学について学ぶ。 (1回) E 小児虐待……小児虐待について理解すると共にその予防法および適用すべき法律について学ぶ。 (1回) F 嬰児殺……嬰児殺について理解すると共に、殺人罪、保護遺棄関係の法律の適用の限界について学ぶ。 (1回) G 医療過誤……医療事故と医療過誤との違いを理解すると共に、医者から見た面、法律家から見た面、弁護士からみた面等の違いについて解説する。 (3回) H SIDS……乳幼児突然死症候群について最近の判例を提示し、解説する。 (1回) I 解剖見学……希望者に解剖見学させると共に討論する。
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