@授業の概要 20年前から経済体制改革が打ち出された中国は法治国家をも目指している。本講義は、現代中国社会における法体制全般を体系的に紹介しながら、その法整備におけるさまざまな課題を検討する。そして、中国社会における法体制をわかりやすく説明するために、日本社会およびその法制度との比較もしながら、講義を進めていこうと考える。一方、皆さんの要望も随時取りいれ、ともに関心のあるところに焦点をあてて、一緒に探究する。 A授業計画 第一章 改革・開放前の中国社会と法 一、中国社会の特徴と体制 中国法の形成と発展 二、農村社会、都市社会と経済制度 国家行政管理制度 三、改革・開放の背景と目標の設定 第二章 改革・開放後の中国社会と法(総論) 一、経済体制改革の原点と経済体制改革の重点 二、経済体制改革に伴う法治主義への転換 第三章 改革・開放後の中国社会と法(各論) 一、公法の領域(憲法 刑法 経済法) 二、私法の領域(民法 会社法 保険法) 三、渉外法の領域(中外合弁企業法 中外合作企業法 外商独資企業法) 四、司法の領域(裁判制度 人民陪審員制度 弁護士制度) 第四章 課題 一、関連制度の改革(社会福祉制度 教育制度 行政制度) 二、法治主義への転換における立法課題 三、WTO 加盟後の対応(新たな法整備)
|