履修条件 |
憲法学を学習したうえで、さらに学習を深めたいと思う者。学部の憲法関連講義の単位を取得しているかどうかは問わない。なお、できるだけ、本演習への一年度を超える参加は避けられたい(学生諸氏には、法学部在学中に可能な限り多様な演習に参加して欲しいと考えているため)。 |
授業の目的 |
特定のテーマについて、日本の憲法学説・判決を主たる対象として、その批判的検討を行うことにより、思考を深め、あわせて憲法学に対する理解を深めることを目的とする。自ら問題を発見し、それを分析し、その結果を他者に提示するという、知的生産の営為に必要不可欠な能力が深められれば、本演習の根本的な目的は達成される。 |
授業の概要・計画 |
毎回参加者のうちの一人が報告者となり、自ら選択・設定した憲法学の争点(となりうるもの)について、それを批判的に分析し、その結果を他の参加者の面前で報告する。他の参加者はその報告およびその争点について、報告者を交えて討論する、という標準的なスタイルで進めたい。詳細は開講時に参加者と相談のうえ決定する。そのため参加者は、開講時までに、前期に自分で報告しようとするなんらかのテーマを考えて来ること。 万が一、自分なりの争点の発見に成功しないと感じられるときには、たとえば以下の書籍を参考にすると良いかも知れない。 長谷部恭男編著『リーディングス現代の憲法』(日本評論社、1995年) 高橋和之・大石眞編『憲法の争点』(ジュリスト増刊、有斐閣、1999年) 長谷部恭男『憲法学のフロンティア』(岩波書店、1999年) 紙谷雅子編著『日本国憲法を読み直す』(日本経済新聞社、2000年) 樋口陽一編『ホーンブック憲法』(北樹出版、2000年) 浦部法穂・棟居快行・市川正人編『いま、憲法学を問う』(日本評論社、2001年) 長谷部恭男編『憲法本41』(平凡社、2001年) 渋谷秀樹『憲法への招待』(岩波新書、2001年) 横田耕一・高見勝利編『ブリッジブック憲法』(信山社、2002年) |
授業の進め方 |
各参加者は、前・後期少なくとも各1回ずつの報告を行う。報告者は、報告日の一週間前までに簡単なレジュメを、また前期の報告当日には報告原稿を参加者に配布する。その他の点については、参加者の希望を聞きながら進めて行くことにしたい。なお、多数の合意があれば、ゼミコンパ・ゼミ旅行なども企画したい。 |
教科書・参考書等 |
とくに指定しない。 |
成績評価の方法・基準 |
平常点による。無断欠席は、それ以降の本演習への参加を認めない。 |
その他(質問・相談方法等) |
参加希望人数が15人程度を越える場合、選抜を行うことがある。そのため、学生掛に提出する「演習参加申込書」には、連絡先(できるだけメールアドレス)を記載されたい。なお、本演習につき疑義がある場合、メールにて南野まで問い合わせること(アドレスは、@law.kyushu-u.ac.jp の前に minamino を付加)。 |
過去の授業評価アンケート |
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