民法演習

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
民法演習
標準年次
3・4
講義題目
民法演習
開講学期
通 年
担当教員
香山 高広
単位数
4単位
教  室
305
科目区分
展開科目
履修条件
 民法総則を履修し終えている者、 又は履修中の者で、 かつ現在、 物権法履修中の者。
授業の目的
  民法についての知識(学説・判例)をいくら持っていても、 そのことから現実に生じるであろう問題を、 解決できるわけではありません。 実際、 ある問題が生じた場合に、 どの条文を適用して、 どのように解決すればよいかは非常に困難なことなのです。 そこで本演習では、 まず第一に、 過去の事件を素材として、 法的思考に基づいての解決方法を得るためのトレーニングを行いたいと考えております。 具体的には、 民法の判例研究を通して、 これまで得た知識を実践的に用いる訓練を行うわけです。 また、 大学の講義においては、 あまり 「論文」 を読む機会がありませんので、 数週間に一度は、 過去の有名な論文を精読していきたいと思っております。
授業の概要・計画
 最初の数回 (3週程度) は、 私の方で 「判例の読み方」 を指導します。 その上で、 民法全体 (家族法も含む) の中から、 最新判例・重要判例又は論文を報告者 (班) が任意に選択して報告し、 それに基づいて 「議論」 を行います。  
授業の進め方
 3人1組の班を作ります。
 判例研究においては、 報告担当班の1人が判例報告及び司会進行役、 1人が原告、 もう1人が被告の立場となります。 そして、 報告班以外の他の参加者は原告を弁護する立場 (原告の主張を支持する立場) と、 被告を弁護する立場 (被告の主張を支持する立場) に別れてもらい、 自らが弁護する者を勝利に導くべく、 議論を行います。 そして、 ゼミの最後に、 判例報告者兼司会者が、 どちらの陣営の勝利であるかの裁定を行います。 つまり、 毎回、 ミニ模擬裁判のような形式で、 ゼミを進行していきたいと思っております。
 論文精読においては、 報告班が論文の概要を報告し、 それについての議論を全員で行います。   
教科書・参考書等
 特にありません。
成績評価の方法・基準
 出席と発言の量から、 総合的に判断します。
その他(質問・相談方法等)
 問については (@law.kyushu-u.ac.jpの前にkayamaを付加)まで。 研究室に直接いらしてもらってもかまいません。
過去の授業評価アンケート