履修条件 |
民法総則を履修し終えている者、 又は履修中の者で、 かつ現在、 物権法履修中の者。 |
授業の目的 |
民法についての知識(学説・判例)をいくら持っていても、 そのことから現実に生じるであろう問題を、 解決できるわけではありません。 実際、 ある問題が生じた場合に、 どの条文を適用して、 どのように解決すればよいかは非常に困難なことなのです。 そこで本演習では、 まず第一に、 過去の事件を素材として、 法的思考に基づいての解決方法を得るためのトレーニングを行いたいと考えております。 具体的には、 民法の判例研究を通して、 これまで得た知識を実践的に用いる訓練を行うわけです。 また、 大学の講義においては、 あまり 「論文」 を読む機会がありませんので、 数週間に一度は、 過去の有名な論文を精読していきたいと思っております。 |
授業の概要・計画 |
最初の数回 (3週程度) は、 私の方で 「判例の読み方」 を指導します。 その上で、 民法全体 (家族法も含む) の中から、 最新判例・重要判例又は論文を報告者 (班) が任意に選択して報告し、 それに基づいて 「議論」 を行います。 |
授業の進め方 |
3人1組の班を作ります。 判例研究においては、 報告担当班の1人が判例報告及び司会進行役、 1人が原告、 もう1人が被告の立場となります。 そして、 報告班以外の他の参加者は原告を弁護する立場 (原告の主張を支持する立場) と、 被告を弁護する立場 (被告の主張を支持する立場) に別れてもらい、 自らが弁護する者を勝利に導くべく、 議論を行います。 そして、 ゼミの最後に、 判例報告者兼司会者が、 どちらの陣営の勝利であるかの裁定を行います。 つまり、 毎回、 ミニ模擬裁判のような形式で、 ゼミを進行していきたいと思っております。 論文精読においては、 報告班が論文の概要を報告し、 それについての議論を全員で行います。 |
教科書・参考書等 |
特にありません。 |
成績評価の方法・基準 |
出席と発言の量から、 総合的に判断します。 |
その他(質問・相談方法等) |
問については (@law.kyushu-u.ac.jpの前にkayamaを付加)まで。 研究室に直接いらしてもらってもかまいません。 |
過去の授業評価アンケート |
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