外国法律書講読(フランス語)

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
外国法律書講読(フランス語)
標準年次
3・4
講義題目
フランス語法律書講読
開講学期
前 期
担当教員
南野 森
単位数
2単位
教  室
206
科目区分
基盤科目
履修条件
 フランス語文法の基礎を理解しており、フランス語法学文献読解の能力を高める意欲のある者。細かい文法の説明にも時間を割く予定であるので、フランス語上級者でなくとも参加を歓迎する。また、他学部生も歓迎する。
授業の目的
 フランス語法学文献を正確に読む力をつけること。
授業の概要・計画
 仏語論文(Olivier BEAUD, << Michel Troper et la separation des pouvoirs >>, Droits, no 37, 2003, pp. 149-171)を精読する(テクストはこちらで準備し、配布する)。
 本論文は、フランス憲法学における権力分立論についての伝統的・通説的理解を大きく揺るがせ、憲法学界・法史学界に戦慄的デビューを放ったとされるミシェル・トロペール(パリ第十大学教授)の博士論文「権力分立とフランス憲法史」(1967年。のち1974年に出版)を、さらに批判的に再検討してみるという意欲的な好論文である。
 本論文の著者オリヴィエ・ボー(パリ第二大学教授)の経歴等については、日仏法学23号(2004年刊行予定)の拙訳に付した「訳者後記」を、また、トロペールの上記博士論文については、島田和夫「外国文献紹介」(法の科学2号、1974年、295-299頁)を参照(いずれも法学部図書室蔵)。
授業の進め方
 毎回とくに担当者を決めることなく、適宜和訳を行っていくこととする。
教科書・参考書等
 参考書として、野村敬造『権力分立に関する論攷』(法律文化社、1976年)。
 仏和辞典は、『新スタンダード仏和辞典』(大修館書店、1989年)を推薦する。
 文法について詳しく検討したい者には、朝倉季雄(木下光一校閲)『新フランス文法事典』(白水社、2002年)を推薦する。
成績評価の方法・基準
 平常点による。なお、無断欠席者には、それ以降の本授業への参加を認めない。
その他(質問・相談方法等)
 受講・見学希望者は、遅くとも4月15日頃までに、南野までメールにてその旨を連絡すること(教材作成準備等のため。アドレスは、@law.kyushu-u.ac.jp の前に minamino を付加)。

(2004.6.3.追記)
 この授業の参加者による毎回の「授業風景リポート」を公開しています。http://quris.law.kyushu-u.ac.jp/〜minamino/Cours/2004/francais-reportage.htm を見て下さい。
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