授業の概要・計画 |
仏語論文(Olivier BEAUD, << Michel Troper et la separation des pouvoirs >>, Droits, no 37, 2003, pp. 149-171)を精読する(テクストはこちらで準備し、配布する)。 本論文は、フランス憲法学における権力分立論についての伝統的・通説的理解を大きく揺るがせ、憲法学界・法史学界に戦慄的デビューを放ったとされるミシェル・トロペール(パリ第十大学教授)の博士論文「権力分立とフランス憲法史」(1967年。のち1974年に出版)を、さらに批判的に再検討してみるという意欲的な好論文である。 本論文の著者オリヴィエ・ボー(パリ第二大学教授)の経歴等については、日仏法学23号(2004年刊行予定)の拙訳に付した「訳者後記」を、また、トロペールの上記博士論文については、島田和夫「外国文献紹介」(法の科学2号、1974年、295-299頁)を参照(いずれも法学部図書室蔵)。 |