手形法

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
手形法
標準年次
3・4
講義題目
手形法・小切手法
開講学期
前 期
担当教員
清水 巌
単位数
2単位
教  室
101
科目区分
展開科目
履修条件
 特になし。
授業の目的
@ 有価証券の代表的な法制度である手形・小切手に関する「手形法」・「小切手法」の内容と基本的な法理論を修得する。
A 手形・小切手が実際に果たしている重要な仕組みや経済的な機能を理解する。
B「手形法」・「小切手法」が、統一条約に基づいて制定されていることなど、法制度を国際的視野で理解する視点を修得する。
授業の概要・計画
 手形および小切手は、高額な代金の支払い手段、手形割引・手形貸付など重要な信用供与手段、国際取引での送金・取立て手段として、国内取引だけでなく国際取引でも大きな経済的機能を果たしている。
 手形・小切手は、有価証券の代表的な制度であって、他の有価証券(株券など)と比較して「完全有価証券」と呼ばれる。その発行、譲渡(流通)、権利行使、権利の消滅などは、すべての有価証券の基本となる法理論・法制度によって規律されている。すべての有価証券に関わる法制度を理解するためには、手形法・小切手法を理解していることが必要である。
 講義では、
@約束手形、為替手形、小切手の基本的な構造と特徴を明らかにする。
A手形・小切手が、現実の経済社会でどのような役割を果たしているのか、また問題点はないのかなど、その社会的経済的機能と仕組みを考察する。
B手形法の世界的な統一法制定運動の歴史を述べる。
C手形・小切手の振出(発行)、他人(他企業)への裏書や交付による譲渡方法、手形・小切手の呈示(権利行使)など、基本的な法律制度を考察する。
D「善意取得」や「人的抗弁の切断」などの善意者保護制度に重点を置いて考察する。
E支払いの呈示、支払いにおける免責など支払いに関わる制度を考察する。
授業の進め方
 手形・小切手制度は、学生が日常生活で用いることがほとんどないため、理解しやすいように、できるだけ、手形・小切手見本や現実の使用例・記載例を図示しながら進める。
教科書・参考書等
 清水 巌 ほか著 『テキストブック手形法・小切手法』 有斐閣
 前田 庸 『手形法・小切手法』 有斐閣
 その他、講義で紹介する。
成績評価の方法・基準
 試験による。
その他(質問・相談方法等)
 授業に関する質問は、講義中および講義終了後に受け付ける。回答は、その場で行うことも、次回に受講生全員に説明することもある。
過去の授業評価アンケート