履修条件 |
下記の授業目的を達成するためには、毎回の出席と予習(教科書を熟読しておくこと)が必要不可欠。 |
授業の目的 |
@ 複雑な歴史的文脈の中で考え抜かれた政治思想・政治理論を、著者の意図を推し量りながら読みとる力をつける。 A この読みとりの成果にもとづいて、政治の実践・理論・イデオロギーにおける歴史性についての理解を深め、これによって政治についての理論的理解の基盤を形成する。
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授業の概要・計画 |
古典古代とキリスト教という二つの大きな伝統を背負いながら、ヨーロッパ近代の政治思想家たちが、近代国家の形成過程やその中での諸事件に対して具体的にどのように応答しようとしたかに注目する観点から、講義を行なう。次のようなユニット編成を採用する。 1.ポリスと政治 ―― 共同体の中での政治的人間 2.原始キリスト教・アウグスティヌス ―― 世俗を超える視点から見た政治 3.マキアヴェリ ―― 正統性なき政治と共和政の理想 4.ホッブズ ―― 同意による絶対的服従の政治学 5.ロック ―― 神の作品としての人間と世俗統治(Civil Government) 6.ヒュームとルソー ―― 文明社会における功利性と共同性 8.J・S・ミル ―― 民主主義と自由 なお、詳細な授業計画表(本来の意味でのシラバス)は、講義初回に配布する。
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授業の進め方 |
西欧政治思想における古典を取り上げる。ただし、それらを網羅的にとりあげて概説をするのではなく、むしろ、対象を絞り込んで、じっくり丹念に考察する機会を提供したい。なお、授業効果を挙げるためにも、授業で取り上げた古典のすべてとは言わないまでも、幾つかのとりわけ興味が持てたものを自分で読むことを強くお勧めする。歴然とした効果の差が出る。「百聞は一見に如かず」である。 |
教科書・参考書等 |
佐々木・鷲見・杉田『西洋政治思想史』北樹出版、1995年。(この教科書は、標準的内容のものであり、主に予習に使用していただく。授業では、この教科書の通説的説明をさらに深めることを意図しているので、教科書の記述や解釈とは異なるものも含まれる。)
参考図書は、授業開始時に配布する授業計画表に提示する。
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成績評価の方法・基準 |
定期試験により成績評価する。評価は、上掲の授業目的の達成度という観点から行なう。採点基準等の詳細については、講義初回に配布する授業計画表に示す。 |
その他(質問・相談方法等) |
授業内容等に関する質問は、基本的に、授業時間内に受け付ける。個別的質問は、授業終了後に受け付ける。 |
過去の授業評価アンケート |
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