体感治安がマスコミの犯罪報道を通して重要な社会・政治問題となり、 少年法の改正をはじめとする刑事法ラッシュを招来している。 そして、 それは、 判例、 学説の動向にも大きな影響を及ぼしている。 このような枠組の理解と併行する形で、 受講生による共同学習という形で、 刑法上の重要問題について、 理解を深めるというのが、 本授業の概要である。 その際、 犯罪被害者の救済とは何かという点についても、 特に留意することとする。 表面的な被害者論は逆に2次被害、 3次被害を惹起することになるからである。 例年の授業計画は概略、 次のようであるが、 受講生の意見を聞いて計画を建てることとする。 1. 模擬裁判及びそのために必要な知識の習得 2. 刑法上の重要問題についてのディスカッション 3. 刑事法関係施設の参観 4. 弁護士等、 刑事法専門家をゼミに招いての質疑応答 5. 他大学刑法ゼミとの合同ゼミ 6. ゼミ旅行 (海外を含む) 5. その他 |