履修条件 |
特になし。 |
授業の目的 |
私たちの生活に紛争は付き物である。にもかかわらず、紛争が紛争として直視され、研究の対象と見なされることは、これまであまりなかった。貿易紛争、国際問題、商事紛争、離婚紛争といった言葉から察せられるように、紛争とは常に何らかの社会現象の結果としてだけ捉えられてきた。そのような姿勢に終止符が打たれたのは、1920年代の米国においてだが、本講座では、米国の学者によって開発された紛争管理論を土台に、紛争を紛争として、紛争そのものについて学ぶ機会を提供するものである。それによって、学生が、紛争を抽象的にではなく、具体的かつ実際的、管理可能な現象としてとらえること、さらに、新たな視点から紛争と法の関わりについて考えるきっかけを提供することができれば幸いである。 |
授業の概要・計画 |
上記の目的を念頭に、紛争管理に必要な事柄について総合的な解説を行うものである。内容としては、ADRについて、紛争構造の分析方法、正義感と怒りのメカニズム、人間関係における差別感、パワーの役割などについて社会心理学の援用を受けながら説明をする。紛争の要因と現象が人間生活全般に関わっているという事実から、講義の内容も法的議論の枠組みを超え、人間や社会について考えるような広がりを持つことになる。 講義回数は26回とし、各講義のスケジュールは初日に配布する。
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授業の進め方 |
毎回レビン小林による講義形式で行われる。講義には簡単なレジメを用意する予定である。その他、5−6冊程度参考図書を指定し、読後のレポート(感想文ではない)を提出してもらう。 |
教科書・参考書等 |
教 科 書:紛争管理論(レビン小林久子編) 参考図書:クラスで発表する
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成績評価の方法・基準 |
レポート(50%)と試験(50%) |
その他(質問・相談方法等) |
本講義は、平成16年度は3・4年生を対象とし、平成17年度は2、3年生、平成18年度は2年生のみを対象として開講される予定である。したがって、平成16年度において2年生の学生は平成17年度に受講しておくことを勧めたい。 |
過去の授業評価アンケート |
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