少年法

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
少年法
標準年次
3・4
講義題目
少年法
開講学期
後 期
担当教員
崔 鍾植
単位数
4単位
教  室
201
科目区分
展開科目
履修条件
 特になし。
授業の目的
 非行少年の健全育成をその目的とする少年法の意義、歴史、理念、構造、比較法的考察などについての理解を得ること。
授業の概要・計画
 成人が犯罪を犯した場合には、刑法が適用され、一般の刑事手続によって裁判を受ける。ここで有罪が確定すると刑罰が科される。これに反して、未成年者が犯罪を犯した場合には、一般法である刑法ではなく、特別法である少年法が適用される。少年法による手続は、一般の刑事裁判とは異なる特徴を持っている。なぜ非行少年に対する特別な処遇のために少年法という法律が作られたのか、非行少年を成人と区別して処遇する根拠、思想ないし理念は何か、少年審判はどのような仕組みになっているのか、2000年に改正された少年法の運用実態はどうなっているのか、少年の保護処分はどのように執行されるのか、などについて考察する。さらにまた、韓国少年司法との比較法的考察を適切に併行する。

授業の進め方
 講義と発表を併行します。また必要な場合には講義の途中に質問や討論をはさむことが時々あります。また、少年司法に関する視聴覚教材も適切に活用します。発表のテーマと方法は授業時間に相談します。
教科書・参考書等
教科書:澤登俊雄、「少年法入門」第2版補訂、有斐閣ブックス、2003
参考書:田宮 裕・広瀬 健二、「注釈少年法」改訂版、有非閣、2001
    服部 朗・佐々木光明、「ハンドブック少年法」、明石書店、2000 
    最高裁判所、「司法年鑑(少年)」、2003
    法務総合研究所、「犯罪白書」、2003
     
成績評価の方法・基準
 定期試験成績とreportや授業成績(出席や発表などを含む)等を総合的に評価します。
その他(質問・相談方法等)
 無断欠席が多い場合、あるいは受験されなかった場合は、成績はあまり期待しないほうがいいでしょう。またやむを得ない場合の欠席は、必ず事前に連絡することを原則とします。

 e-mail 連絡先
 @law.kyushu-u.ac.jpの@の前にcjsikをつける。 
過去の授業評価アンケート