憲法 I

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
憲法 I
標準年次
1
講義題目
憲法総論・統治機構論
開講学期
越 年
担当教員
阪本 昌成
単位数
4単位
教  室
大講
科目区分
基盤科目
履修条件
 下記の「その他」を参照してください。
 講義に臨むにあたって、指定する教科書の該当部分を事前に複数回読んでおいてください。
 
授業の目的
 非情となりがちな「政治権力」を、一定の方向性を持つ「統治権力」とし、しかも、その権力を法によって統制しようとしてきた歴史を通観した後、近代立憲主義国の統治構造の特徴、明治憲法の統治構造、現行憲法のそれについて論ずる。この考察を通して、国家なるものをどのように捉えればよいか、国家の存在理由はどこにあるか、国家の正当な役割はどこで止まるべきか、等についても思いを巡らしてもらいたい。
授業の概要・計画
(1)ふたつの国家の捉え方、そして、「国家/市民社会」
(2)憲法、正確には「国制」の意義、
(3)立憲主義の意義と展開、
(4)リベラリズム/デモクラシー、
(5)「法の支配」、
(6)憲法制定(国制設定)権力、
(7)権力分立の意義、その種類、
(8)代表、
(9)政党、
(10)日本国憲法の基礎理論、
(11)日本国憲法の統治構造。
授業の進め方
 大講義室での講義ではあるが、いくつか質問を提起して、アトランダムに回答を求める「参加型講義」としたい。
 また、講義においては教科書には書かれていないこと、受講生が躓きやすい点をパワーポイントを用いながら説明する。
 教科書は事前に十分読んでおくことが必要である。
 知識を白紙状態にして、憲法を学び直して欲しい。
教科書・参考書等
 教科書として、阪本昌成著『憲法1 国制クラシック 第二版』(有信堂、2004年)を使用する。
 参考書としては、『憲法判例百選U 第三版』(有斐閣、2000年)、赤坂=渋谷『憲法2 統治 第二版』(有斐閣、2004年)。その他については、講義において言及する。
成績評価の方法・基準
 講義中担当教員が発する質問に対する回答の出来、事前のノーティス無しに実施する複数回の「択一テスト」および期末の筆記試験の総合評価とする。
その他(質問・相談方法等)
(以下は、カリキュラム改変にともなう注意です。2003年12月南野記、2003年7月修正)
 この「憲法 I」は、2004年入学者を標準対象として開講され、本年度後期から来年度前期にかけて履修し最終試験に合格した者に4単位が付与されるものです(来年度以降も「憲法 I(憲法総論・統治機構論)」はこの「越年」スタイルーー後期から翌年前期にまたがるスタイルーーで開講され、「憲法 II(人権論)」は2005年後期から、2年生を標準対象として毎年後期に開講される予定です)。
 2003年以前の入学者で昨年度末までに「統治機構論」(1998年以前の入学者については旧「憲法第一部」)の単位を修得しておらず、本年度以降に(再)履修を希望する者は、この「憲法 I」ではなく、本年度後期にのみ開講される「統治機構論」(担当:南野、月・4限+木・1限)を履修するよう薦めます。また、2003年以前の入学者で「人権論」(1998年以前の入学者については旧「憲法第二部」)の(再)履修を希望する者は、本年度のみ開講される「人権論」(担当:安藤高行非常勤講師、水・5限)を履修するよう薦めます。
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