日本国憲法

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
日本国憲法
標準年次
3・4
講義題目
日本国憲法
開講学期
後 期
担当教員
阪本 昌成
単位数
2単位
教  室
中講
科目区分
入門科目
履修条件
 特にありません。
授業の目的
 日本国憲法は、近代啓蒙思想の産物である。自然権思想、社会契約論、権力分立、宗教の私事性の確認等がそれである。これらの背景を知るには、ロックの政治思想、宗教改革、フランス革命についてよく知ることが必要である。これを修得すれば、近代立憲主義のねらいが、よく理解できるだろう。
 もっとも、日本国憲法には、近代立憲主義を超え出る特異な側面もある。「典型/特異」という区別を知れば、その理解も簡単となる。
授業の概要・計画
(1)われわれは、なぜ憲法を定めるのか。
(2)近代市民革命のねらい。
(3)日本国憲法の基本的枠組み
(4)デモラクシーと議会制
(5)「行政権」
(6)司法権と司法審査
(7)人権または基本権の保障 
授業の進め方
 日本国憲法を理解するには、条文の背景にある思想の流れ、外国の歴史や制度を知らなければならない。日本国憲法の第1条から次つぎの条文を学ぶのではない。
 したがって、私の講義においては、T・ホッブズ、J・ロック、J・ルソー、G・ヘーゲル等の名前が次々と出てくるだろう。「日本国憲法を理解すること」とは、思想の流れを知ることでもある。
 日本国憲法の重要な条文の背後にある思想について、学ぶことにしよう。
 そのさい、教科書に既に書かれていることを私が反復することは少ない。受講生が躓きやすい箇所または受講生にとっては馴染みがない視点を何度も繰り返すであろう。パワーポイントを使用する。
教科書・参考書等
阪本昌成編著『これでわかる!? 憲法[第二版]』有信堂
成績評価の方法・基準
期末における筆記試験によって成績評価する。
その他(質問・相談方法等)
事前に教科書を読んで講義に出席のこと。
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