比較憲法

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
比較憲法
標準年次
3・4
講義題目
比較憲法
開講学期
前 期
担当教員
手島 孝  
単位数
4単位
教  室
大講
科目区分
展開科目
履修条件
 講義の理解能力と、真摯な学習意慾。
授業の目的
 比較法的なマクロの視点から、憲法、延(ひ)いて現代法システム全体の本質を把握しようとする。80年を遡る九大法科建学このかた〈憲法〉と相補いつつ講ぜられてきたこの由緒ある科目(〈国法学〉〈比較憲制論〉〈比較憲法〉)が、近年の“ロー・スクール”新設に伴う学部課程リストラのあおりを喰って今年度限りになると聞き、OBとして痛切な愛惜の念に堪えない。願わくは、今回の私の〈比較憲法〉ラ・デルニエール・クラスが、挽歌(ばんか)ではなく、“法学部”の新時代を告げるファンファーレとならむことを。
授業の概要・計画
 講師の近著『学としての公法』をテキストとしつつ、毎回(2コマを1回とする)、法の段階構造、公法と私法、民主制、権力分立、法治国、政党国家、行政国家、公正手続、憲法保障など、予めテーマを定めて(以上は暫定的な例示とし、テーマの確定は開講時に留保する)、米英独仏につき比較検討を行う。
授業の進め方
教科書・参考書等
 テキスト:手島孝『学としての公法』有斐閣2004年
 参考文献:開講時ないしそのつど紹介するが、ここには差し当り講師の著作にかかるもののみを挙げておく。とくに、本学退官記念講演の記録である8には目を通しておいていただけると有難い。

1.『憲法解釈二十講』有斐閣,1980年
2.『ケルゼニズム考』木鐸社,1981年
3.『憲法学の開拓線』三省堂,1985年
4.『ネオ行政国家論』木鐸社,1991年
5.(共著)『現代の経済構造と法』筑摩書房,1975年
6.(〃 )『憲法と行政権』法律文化社,1992年
7.「公法における人間」(『講座基本法学T』岩波書店,1983年)
8.「学・大学・九州大学」(九州大学法政学会『法政研究』60巻3/4号,1994年)
9.「国家・憲法 − 東と西」(広島法学会『広島法学』20巻2号,1996年)
10. 「法学よ何処へ往く」(『法政研究』66巻4号,2000年)
11. 「私の哲学」(熊本県立大学総合管理学会『アドミニストレーション』7巻2号,2000年)
12. 「憲法人権論(1)〜(3)」(『アドミニストレーション』9巻1/2号,3/4号,11巻3/4号,2002年〜2005年)
成績評価の方法・基準
期末の筆記試験によって合否および成績を判定する。
その他(質問・相談方法等)
過去の授業評価アンケート