法政基礎演習2

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
法政基礎演習2
標準年次
2
講義題目
政治史演習
開講学期
前 期
担当教員
金  哲 哲
単位数
2単位
教  室
205
科目区分
入門科目
履修条件
主体的参加が前提である。しかし、責任感を持って積極的に参加できる学生が望ましい。したがって、自ら積極的に資料を捜し読みながら、議論および学習することができる意欲と熱意がある学生が望ましい。
授業の目的
本演習を通して、以下の点に関する能力を向上させる。

1、  政治史を解釈する際に必要な用語や概念を十分に理解し把握する。
2、  自分の考えを的確かつ論理的に相手に伝えるようになる。
3、  小論文の執筆を通して、読む、書く、調べる能力を育成させる。

授業の概要・計画
 一九四九年十月一日、社会主義国として中華人民共和国が成立された。それから半世紀が経ったいま、ソ連および東欧における社会主義諸国は次々と崩壊し、世界秩序は大きく変化を遂げ、中華人民共和国が最大の社会主義国として登場したのである。そして、このような世界秩序の変化に伴い、中華人民共和国も少しずつ変化せざるを得ない立場に立たされることになった。このことに関連して、数多くの研究者がこの巨大な社会主義国―中国に関する研究を積極的に行なってきたにもかかわらず、彼らはしばしば中国情勢に裏切られたのである。
 そこで本演習においては、なぜ中国情勢がこれほどまでに研究者を戸惑わせてきたのか、中国とはいかなる社会主義国なのか、中国共産党とはいかなる政党なのか、中国共産党が中国政治に与える影響力とはいかなるものなのか、また、中国が世界に与える影響力とはいかなるものなのか、といった問題意識のもと、政治の立場から、現段階中国研究における最先端の概念および成果を吸収し、中華人民共和国に対する理解および判断能力の向上を目指すことにする。また、本演習においては、中華人民共和国の司法制度をも概観した上に、法治国家と評価されないことに関しても、深く詳細に議論して行くことにする。
【授業計画】
1、中国共産党に関する基礎知識の把握
2、中国政治体制に関する基礎知識の把握
3、中国政治研究における問題点の検証
授業の進め方
 毎回、報告者一人並びにコメンテーター一人を定めて、テキストに関する報告者のコメントを中心に議論をしていきます。
教科書・参考書等
毛里和子『現代中国政治』名古屋大学出版会、2004年。
小島朋之『現代中国の政治―その理論と実践―』慶應義塾出版会、1999年。
国分良成『現代中国の政治と官僚制』慶應義塾出版会、2004年。
成績評価の方法・基準
平素
その他(質問・相談方法等)
遅刻および欠席は原則として認めません。時間には厳格ですので、注意してください。
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