刑法演習

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
刑法演習
標準年次
3・4
講義題目
刑法を学ぶ
開講学期
通 年
担当教員
内田 博文
単位数
4単位
教  室
木5=206/金5=207
科目区分
展開科目
履修条件
特になし。
授業の目的
1990年代以降、刑事法の領域においては、犯罪被害者保護などを名目として、刑事立法ラッシュをはじめ、「パラダイムの転換」と呼ばれる大きな変化が生じているが、その背景には、国家の軸足を従前の福祉から治安の維持ないし安全に移そうとする考えが伏在している。ゼミ生による各種の調査や裁判傍聴、刑事施設参観、また各種の専門家による知見の提供等と、それらに基づくデイスカッション等を通じて、このような状況をトータルとして正確に理解するとともに、それをどのように受け止めるべきかを検討することが本授業の目的である。
授業の概要・計画
本授業の年間計画およびこれに基づく個別の具体的計画等は、例年通り、受講生の協議により決定することとするが、参考までに昨年度の授業計画を示すと下記の通りである。
1.危険運転致死傷罪をテーマとする模擬刑事裁判
2.「犯罪被害者論」の総合的検討及びこれをテーマとする他大学  刑法ゼミとの合同ゼミ
3.冤罪ではないかとされる「藤本事件」の批判的検討やC型肝炎  訴訟の傍聴等を通じた「人権被害」の実証的検討
4.家庭裁判所調査官を招いての改正少年法の運用状況についての  検討
5.刑事裁判傍聴や刑事施設施設参観等
6.大分県の中学校を訪問しての「命の授業」の受講および同中学  校での「命の授業」授業の担当等
7.ゼミ旅行(韓国)
授業の進め方
ゼミ幹事のもとに、受講生からなる各種委員が組織され、これらによって本授業は運営される。授業の進め方も受講生が協議して決定する。
教科書・参考書等
適宜、指示する。
成績評価の方法・基準
演習ということから、試験は特に実施せず、本授業における活動の状況などの評価をもって成績評価とする。
その他(質問・相談方法等)
過去の授業評価アンケート