履修条件 |
地球、国際的な環境問題について関心のある学生 |
授業の目的 |
21世紀は「環境の世紀」ともいわれ、政治、経済、社会あらゆる分野において環境問題に対する配慮が求められています。環境に関するトピックスも新聞をはじめとするメディアなどで目にすることも多くなっています。しかし、情報の多さに流され、全体を見ることができなくなっているのも事実です。 本演習の目的は、(1)地球環境をめぐる国際的な取り組みについて理解を深めるとともに、(2)それらを体系的に理解するような見方を養い、(3)今後ゼミに参加していくにあたって重要である、プレゼンテーションや論点提示の仕方、議論のすすめ方、エッセイ(小論文)の書き方、といった基本的な力を磨いていくことにあります。 |
授業の概要・計画 |
いわゆる地球環境問題と言われるものは、地球温暖化、オゾン層破壊、有害廃棄物など多岐にわたっています。しかし、これらの問題は、自己完結した領域にとどまるものではありません。環境問題は、貿易、開発、人権、民主主義、などとも関連する問題として考える必要があります。 これがどのように関連しているのか、あるいは関連して論じられれてきたかを検討することは、環境問題に対する多面的な理解にもつながります。 このような観点から、本演習では、テキストとして、単に問題を列挙するだけでなく、問題に対する視角を意識したものを取り上げます。特に、国際条約という形で、「制度化」されてきたものを中心に、国際社会がどのように環境問題にアプローチしてきたかを検討することにしたいと思います。 テキストには、ある対象を分析するに際して、様々な見方が提示されています。これらが、どのように論じ方をしているか、そしてどのような限界があるかについて検討する作業を通じて、環境問題の諸相を理解できるようにつとめます。 |
授業の進め方 |
最初に、ゼミを進めていくに際して、報告の仕方、論点提示の仕方、議論のすすめ方などについて説明します。 ゼミでは、毎回報告者を決め、レジュメを作成のうえで報告を行ってもらいます。報告者は、テキストの内容の要約だけでなく、それに関する疑問点・論点について考えていきます。1回のゼミでは、1つの章あつかう予定です。 また、本演習では、全演習終了後にエッセイを提出してもらうことにしていますので、最後の数回には、文献の収集や脚注などアカデミックな文献スタイルについても紹介する機会を設けたいと思っています。 |
教科書・参考書等 |
教科書 ・亀山康子『地球環境政策』(昭和堂、2003年)
参考図書 ・ポーター・ブラウン『入門 地球環境政治』(有斐閣、1998年) ・倉坂秀史『エコロジカルな経済学』(筑摩書房、2003年) ・松下和夫『環境政治入門』(平凡社、2000年) |
成績評価の方法・基準 |
成績評価は、出席、報告、討論への参加状況、エッセイをもとにしておこないます。 |
その他(質問・相談方法等) |
詳細については、参加者との協議のうえで決定します。 |
過去の授業評価アンケート |
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