履修条件 |
中国・中国法に関心のある学生や国際的な法律問題に興味のある方を歓迎します。 |
授業の目的 |
(1)本講義は、中国法についての基礎的知識を学び、現代中国法を概観することによって、現代中国法への接近方法、さらには現代中国法の全体的印象を得るための手掛かりを提供することを目的とします。 (2)報告やレジュメの作成方法など、プレゼンテーションの仕方を身につけること、文献を探索・利用するノー・ハウを確立すること、自分の意見を明確に他者に伝え、議論する力を身につけることを目的とします。
|
授業の概要・計画 |
中国は社会主義国家を堅持しながら、改革開放を推進し、市場経済制度を大胆に採り入れています。このような中国において、いかなる法制度が展開されているか、現代中国社会における法体制全般を体系的に紹介しながら、その法整備におけるさまざまな課題を検討していきたいと思います。一方、皆さんの要望も随時取りいれ、ともに関心のあるところに焦点をあてて、一緒に探究します。 具体的には以下の内容を予定しています。 第一章 憲法 第二章 民法 第三章 犯罪と法 第四章 市民生活と法 第五章 行政と法
|
授業の進め方 |
第一回目の授業では、自己紹介、授業の進め方、レジュメ作成方法の説明、報告者および質問者の割り当て等について、オリエンテーションを行います。第二回目以降は、一章につき二回のユニットで進みます。参加者を5つのグループにわけ、各章ごとに、報告グループ(以下報告者と書く)と質問グループ(以下質問者と書く)(グループの人数は、ゼミ参加者数による)を指名します。第一週目は、テキストの理解力に重点をおきます。即ち、テキストに沿って入門的な文献をもとに、中国の法体制の特徴や基本的情報を紹介し、基本的なことを学習します。報告者は、担当箇所をレジュメにまとめて報告します。質問者は、担当範囲について質疑を提出します。その後、それらの内容に基づき議論を行います。第二週目は、報告者がテキストの内容を理解した上で、担当分野の中から興味を持つテーマを一つ選び、小論文を作成し、発表します(学期末レポートがありません。この小論文が学期末レポートになります)。小論文に関しては、テーマの具体性を要求します。小論文の作成と発表することを通して、自分の力で調査し、考える力と自分の考えを的確かつ論理的に相手に伝える力及び自らの考えを的確に文章にまとめる力を身につけます。担当者の報告をもとに、参加者全員で議論を展開していきます。討論を有意義なものにするために、報告者以外の方も事前に予習をしてくることが前提になります。報告者以外の参加者も、テキストの指定範囲を通読した上で、1回のゼミで1回以上の発言が求められます。 最終回:最終回には、演習全体の総括をします。本演習で取りくんだ諸種のテーマについての総合的な議論を行った後、参加者がゼミについての評価を、一人ずつ述べてもらいます。
|
教科書・参考書等 |
教科書:木間正道・鈴木賢・高見澤磨著『現代中国法入門[第3版]』(有斐閣、2003年) その他参考資料についてはプリントして配布する予定です。
|
成績評価の方法・基準 |
出席、報告、議論への参加、小論文などによって評価します。 |
その他(質問・相談方法等) |
質問は随時受け付けます。 電子メールでの質問や連絡はhongying1967@msn.comまで
|
過去の授業評価アンケート |
|