民法演習

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
民法演習
標準年次
3・4
講義題目
民法の主要問題の総合的検討
開講学期
通 年
担当教員
七戸 克彦
単位数
4単位
教  室
209
科目区分
展開科目
履修条件
 下記「授業の目的」「授業の進め方」との関係で,以下の3点が履修の前提となります。
(1)法科大学院への進学希望者・研究職希望者を念頭に置いた授業を行うため,授業についてゆける程度の学力と積極性を有していること。
(2)課題の送付・レポートの提出その他は電子メール等により行うため,パソコンおよびインターネット環境を有していること。
(3)北大・慶大・京大その他の大学との対抗討論会・合同ゼミを予定しているため,札幌・東京・京都等への遠征に参加可能であること。
授業の目的
 法曹分野に進むために必要な知識・技術を,学部の早期段階より身につけることを目的とします。具体的には,法律知識の習得というインプットの側面に加えて,アウトプット側の次の2点に関する技術の習得を目標とします。
(1)レポート・論文の作成能力の習得――弁護士・裁判官志望の場合には準備書面や判決書の起案,研究者志望の場合には論文の執筆を,苦もなくこなせる能力が必要不可欠です。そもそもそれらの職業に就く段階(大学院入試・司法試験等)でその能力の有無が審査されます。したがって,大学時代の早い時期から,文書を作成する訓練を日常的に継続して行っておく必要があります。
(2)発言・ディベート能力の習得――いくら法律知識があったとしても,あるいは文書作成能力があったとしても,弁論が下手であれば,弁護士や検察官としてやっていけません。研究職の場合も,学会報告等における議論に強いことが,学者としての評価に大きく影響します。この能力の習得もまた,経験がものを言うため,大学時代の早い時期から場数を踏んでおく必要があります。
授業の概要・計画
 3年生用のゼミと,4年生用のゼミの2つに分け,それぞれ別内容の授業を行います。
【3年次ゼミ】
 民法全体の基礎知識を身につけ,かつ,これを正確に表現できる能力を養います。
【4年次ゼミ】
 3年次に身につけた知識と表現力に,応用力とスピードが加わることに重点を置きます。
授業の進め方
【3年次ゼミ】
(1)レポート・論文の作成(答案練習)――民法全域から,毎週(合計25回程度),事例形式の問題を出題します(難度は法科大学院・司法試験レベルに設定します)。受講者は各自,演習開始時刻前に,教官および受講者全員に,電子メールにて答案(レポート)を送付してください。
(2)報告・討論(口述練習)――毎週の演習(ゼミ)においては,任意に2〜3名を指名し,作成したレポート内容につき報告ならびに参加者全員による質疑応答を行います。
 このほかに,自分たちの能力が全国レベルでどの程度にあるかを確認する目的で,年2回程度,関東(早大・慶大等)・関西(京大等)その他の地域の大学(北大等)と合同ゼミ(対抗討論会)を行いたいと思います。
【4年次ゼミ】
(1)1時間目(答案練習)――当日その場で事例問題を出題し,それを60分で解いてもらいます。
(2)2時間目(論点検討)――前の時間に解いた問題につき,全員で論点および答案構成を検討します。
教科書・参考書等
 提示された課題に対して,各自が必要と考えた文献・資料を参照してください。適切な資料を選択・収集することもまた,習得すべき技術の1つです。
成績評価の方法・基準
 上記のような能力を習得したかどうかを,平常点(レポートの提出・出席・ゼミでの発言)により採点します。
その他(質問・相談方法等)
 ゼミの募集人数は,下記の通りです。募集人数を超える場合には,面接試験を行います。
【3年次ゼミ】
 15名以内。
【4年次ゼミ】
 前年度のゼミの履修者(18名)が,継続して4年次ゼミを履修しなかった場合にのみ,15名を上限として補充を行います。
過去の授業評価アンケート