比較法

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
比較法
標準年次
3・4
講義題目
法解釈方法論
開講学期
通 年
担当教員
児玉 寛  
単位数
4単位
教  室
終了
科目区分
展開科目
履修条件
 
授業の目的
 
授業の概要・計画
 この講義のテーマは、「法解釈方法論の比較私法史的考察」です。「私法」という限定を付したのは、私法−とくに民法−における法解釈方法論は、憲法や刑法におけるそれとは異なるからです。
 法学入門などの講義では、拡大解釈・縮小解釈・類推適用などの解説がなされます。しかし、実際の民法の講義では、条文の具体的な解釈とそのような方法論との関連は、時間の制約もあって、立ち入って論じられていません。
 講義の前半では、ヨーロッパの法律学の歴史のなかで、「なぜ、法解釈方法論が問題にされてきたのか?」、「どのような解釈手法が、案出されたのか?」について、概説します。
 講義の後半では、様々な解釈手法について、日本民法の条文・判例を素材にして、解説します。
 講義は、予め配布する資料(各回、A4版6程度)を読んでいることを前提に進めます。後半の第27回あたりに試験をします。第28回以降では、試験問題の解説を兼ねた総まとめを行います。
 昨年の集中講義と素材は違いますが、授業の目的は同じです。資料の分量も多く、内容も多岐にわたり、試験問題も高度ですから、「集中講義は、楽勝科目」などといった安易な気分で受講すれば、脱落は必至です。
 しかし覚悟して受講すれば、得るものは大いにありましょう。ちなみに、昨年の受講者は10名ほどでしたが、異口同音に、「目からウロコが落ちた」、「3年次に受講しておけば、勉強の姿勢も変わったと思う」、「頭のなかが真っ白になった」との感想を寄せてくれました。
 参考文献としては、広中俊雄『民法解釈方法に関する十二講』(有斐閣)を挙げておきますが、これにそって講義をするわけではありません。関連文献については、適宜、講義資料のなかで指示します。
 試験については、前半の講義の最終回に、試験問題を提示します。その解答は、なにを調べても明示的には書かれていません。講義資料をもとに自分の頭で考えるしかありません。友人と議論しても構いませんが、似通った答案については、第28回以降の講義で本人に解説してもらい、自分の頭で考えたのではないことの馬脚をあらわした場合は、ゼロ点と評価します。 
授業の進め方
 
教科書・参考書等
 
成績評価の方法・基準
 
その他(質問・相談方法等)
教室
103(8/9〜8/12),305(12/26〜12/29)
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