国際政治学演習

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
国際政治学演習
標準年次
3・4
講義題目
米軍基地問題と日本の安全保障
開講学期
通 年
担当教員
石田・潮平 正治・芳和
単位数
4単位
教  室
105
科目区分
展開科目
履修条件
特になし
授業の目的
日米安保条約が戦後60年間の日本の状況をどのように規定してきたかを、具体的に理解する。これから日本の安全保障のあり方を考える。
授業の概要・計画
沖縄県は戦後60年間にわたり、アメリカ人ともっとも濃密な交流をしてきた国内有数の地域である。しかし、県民のあいだでは、民主主義の先導者としてのアメリカにたいする「期待」と、基地の加重負担に起因するアメリカへの「反発」(反基地感情)とが、二律背反的に交錯し続けてきた。日米安保体制にたいしては、極東の安定や日本経済の発展を下支えしてきたとして肯定的に評価するよりも、「人命や暮らしを脅かす安保」として否定的に評価する傾向が強い。
 終戦後、日本国憲法で保障された民主主義と諸権利を熱望しながら、その理想とかけ離れた日本の戦後60年間を、沖縄に視点を据えて検証し、いかなる展望が可能なのかを考える。
授業の進め方
日米関係および沖縄の戦後の歩み、安保および米軍基地問題の変遷と現状等について講義をおこなう。つぎに、各参加者に資料を提示して報告をもとめ、それについての議論をおこなう。
第1回 授業の進め方の確認、米軍基地問題の基礎講義
第2回〜講義およびテキスト輪読
教科書・参考書等
我部政明著『日米安保を考え直す』(講談社現代新書)ほか必要におうじて紹介する。新聞論調分析のため新聞も活用する。
成績評価の方法・基準
平常の報告と議論を勘案するが、最終的なゼミ論文の説得力を重視する。
その他(質問・相談方法等)
05年4月着任予定の新任教員と共催
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