法政基礎演習1

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
法政基礎演習1
標準年次
1
講義題目
社会科学を学ぶための「ジョギング」
開講学期
前 期
担当教員
出水 薫
単位数
2単位
教  室
401
科目区分
入門科目
履修条件
社会科学(法学・政治学・経済学など)を学ぶ基礎訓練(ジョギング)として、近現代史を学びたい人。

高校までの歴史学習体験の有無や、得意・不得意は関係ありません。「歴史力」をつけたいと思う関心と「やる気」が条件です。
授業の目的
1.社会科学を学ぶには、世界史と日本史、特に近現代史の理解がある方が有利です。

高校までの歴史学習は、「流れ」の理解よりも、暗記力コンテストのような状態になりがちです。

そこで、このゼミでは近現代史(世界史・日本史)の「流れ」としての理解を深めることが目的のひとつです。

2.この法政基礎演習Tは、同時に4年間、法学部で法学や政治学を学ぶのに必要な下記三点のことを学ぶことも目的にしています。

(1)発表のやり方について学ぶこと
いわゆる「プレゼンテーション」と呼ばれる大学での発表のやり方を学びます。発表の際に利用する資料の作り方も含みます。

(2)議論のやり方について学ぶこと
いわゆる「ディスカッション」と呼ばれる、大学での議論のやり方を学びます。的確に質問し、質問に応答できるようになること、さらに議論を手際よく進めるための司会のやり方も含みます。

(3)レポートのつくり方について学ぶこと
大学では、高校までに経験しなかった量の、しかも多くのレポートを課題として書かせられます。その準備として文章で自分の主張を表現するための技術を学びます。
授業の概要・計画
1.初回はゼミの進め方や、準備のやり方などについてのガイダンス(説明会)とします。

2.2回目以降は下記のテキストを使って進めていきます。

授業の進め方
1.下記のテキストを2週間(2回)に1冊の速さで読んでいきます。

2.ゼミは以下のようなパターンで毎回進めます。

(1)報告者がテキストの担当部分について資料(レジュメ)を用意し、内容を要約します。また理解しにくい点や、全員で意味を確認したい点を指摘します。

(2)コメント担当者が報告に関して質問などをおこないます。

(3)全員で議論します。

3.参加者はテキストを1冊読むごとに(2週間に1回)、テキストの要約と感想を2000字のレポートとして提出してもらいます。

4.このゼミには政治学演習(出水ゼミ)の上級生が毎回参加して、みなさんの相談にのったりして助けてくれます。

教科書・参考書等
藤原保信『自由主義の再検討』岩波新書
ヤーギン&スタニスロー『市場対国家』上・下、日経ビジネス文庫
下斗米伸夫『アジア冷戦史』中公新書
石川真澄『戦後政治史 新版』岩波新書
山口二郎『戦後政治の崩壊』岩波新書

※ゼミで直接はとりあげませんが、以下の本は読んでおくと、大学生活全般で役立つと思います。
野矢茂樹・植田真『はじめて考えるときのように』PHP文庫
成績評価の方法・基準
(1)出席率、(2)発表・報告、(3)議論への参加、(4)レポートによって評価します。
その他(質問・相談方法等)
担当教員(出水)について知りたい場合は、http://homepage2.nifty.com/IZUMI_Lab/を参照してください。

過去の授業評価アンケート