履修条件 |
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授業の目的 |
政治と人間の理解には、何よりもまず、「古典」や「歴史」の教養が不可欠である。したがって、本演習では政治学の入門篇として、
(1)「古典」を読む力をつける。
(2)「歴史」と直接対話する作業を通じて、政治と人間を理解するための、基礎的な思考能力を養う。
(3)併せて、以後の学習に必要な、基礎的な「教養」と学問的な「作法」の修得を目指す(「授業の進め方」参照)。
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授業の概要・計画 |
本演習ではまず、政治学の稽古に欠かせない古典として、
(1)マキアヴェッリ『君主論』 を読破する。このテクストは、いわゆる「権力政治」の現実を鋭く描き、近代政治学の嚆矢となった名著である。
(2)その後は、ゼミ参加者との相談の上、テクストを決めたい。現時点での候補作品は以下の通りである。
プラトン『国家』 J.J.ルソー『社会契約論』 J.S.ミル『自由論』 リップマン『世論』(以上、岩波文庫)など
「稽古」という言葉には本来、「古くから受け継がれてきたものを通じて物事を考える」という意味がある。本演習では、以上の作品を通じて、古典の知恵と歴史の教訓を学び、「政治」とは何か、あるいは「デモクラシー」や「自由」とは何か、といった諸問題をじっくりと、腰を据えて考える。
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授業の進め方 |
毎回、報告者と問題提起者を1名ずつ指名する。 演習の進行は、各担当者による報告と問題提起、および、それらを踏まえた全員参加の討論を基本とする。 なお、本演習は「入門」ゼミであるため、学問的な基礎技術の修得を心がける。とくに初回の授業では、レジメの作り方、報告や討論の進め方、レポートの書き方等についての指針を示したい。
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教科書・参考書等 |
マキアヴェッリ『君主論』佐々木毅訳、講談社学術文庫、2004年 |
成績評価の方法・基準 |
毎回の出席・報告・発言、およびレポートによって評価する。 |
その他(質問・相談方法等) |
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過去の授業評価アンケート |
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