法政基礎演習1

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
法政基礎演習1
標準年次
1
講義題目
政治学の「古典」を読む
開講学期
前 期
担当教員
木村 俊道
単位数
2単位
教  室
402
科目区分
入門科目
履修条件
授業の目的
 政治と人間の理解には、何よりもまず、「古典」や「歴史」の教養が不可欠である。したがって、本演習では政治学の入門篇として、

(1)「古典」を読む力をつける。

(2)「歴史」と直接対話する作業を通じて、政治と人間を理解するための、基礎的な思考能力を養う。

(3)併せて、以後の学習に必要な、基礎的な「教養」と学問的な「作法」の修得を目指す(「授業の進め方」参照)。
授業の概要・計画
 本演習ではまず、政治学の稽古に欠かせない古典として、

(1)マキアヴェッリ『君主論』
を読破する。このテクストは、いわゆる「権力政治」の現実を鋭く描き、近代政治学の嚆矢となった名著である。

(2)その後は、ゼミ参加者との相談の上、テクストを決めたい。現時点での候補作品は以下の通りである。

  プラトン『国家』
  J.J.ルソー『社会契約論』
  J.S.ミル『自由論』
  リップマン『世論』(以上、岩波文庫)など 

 「稽古」という言葉には本来、「古くから受け継がれてきたものを通じて物事を考える」という意味がある。本演習では、以上の作品を通じて、古典の知恵と歴史の教訓を学び、「政治」とは何か、あるいは「デモクラシー」や「自由」とは何か、といった諸問題をじっくりと、腰を据えて考える。
授業の進め方
 毎回、報告者と問題提起者を1名ずつ指名する。
 演習の進行は、各担当者による報告と問題提起、および、それらを踏まえた全員参加の討論を基本とする。
 なお、本演習は「入門」ゼミであるため、学問的な基礎技術の修得を心がける。とくに初回の授業では、レジメの作り方、報告や討論の進め方、レポートの書き方等についての指針を示したい。
教科書・参考書等
 マキアヴェッリ『君主論』佐々木毅訳、講談社学術文庫、2004年
成績評価の方法・基準
 毎回の出席・報告・発言、およびレポートによって評価する。
その他(質問・相談方法等)
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