履修条件 |
下記の「その他」を参照してください。 講義に臨むにあたって、指定する教科書の該当部分を事前に複数回読んでおいてください。
|
授業の目的 |
非情となりがちな「政治権力」を、一定の方向性を持つ「統治権力」とし、しかも、その権力を法によって統制しようとしてきた歴史を通観した後、近代立憲主義国の統治構造の特徴、明治憲法の統治構造、現行憲法のそれについて論じます。この考察を通して、国家なるものをどのように捉えればよいか、国家の存在理由はどこにあるか、国家の正当な役割はどこで止まるべきか、等についても思いを巡らしてもらうこと、これが講義のねらいです。 |
授業の概要・計画 |
(1)ふたつの国家の捉え方、そして、「国家/市民社会」 (2)憲法、正確には「国制」の意義、 (3)立憲主義の意義と展開、 (4)リベラリズム/デモクラシー、 (5)「法の支配」、 (6)憲法制定(国制設定)権力、 (7)権力分立の意義、その種類、 (8)代表、 (9)政党、 (10)日本国憲法の基礎理論。 |
授業の進め方 |
大講義室での講義ですが、講義中にいくつか質問を提起して、アトランダムに回答を求める「参加型講義」とします。 また、講義においては教科書には書かれていないこと、受講生が躓きやすい点をパワーポイントを用いながら説明していきます。 教科書は事前に十分読んでおくことを要します。 知識を白紙状態にして、憲法を学び直してください。 憲法の理論を学ぶことは、抽象的な思考の訓練をすることだ、と考えておいてください。 |
教科書・参考書等 |
教科書として、阪本昌成著『憲法1 国制クラシック 第二版』(有信堂、2004年)を使用する。 参考書としては、『憲法判例百選U 第三版』(有斐閣、2000年)、赤坂=渋谷『憲法2 統治 第二版』(有斐閣、2004年)。その他については、講義において言及する。 |
成績評価の方法・基準 |
講義中担当教員が発する質問に対する回答の出来、事前のノーティス無しに実施する複数回の「択一テスト」および期末の筆記試験の総合評価とする。 |
その他(質問・相談方法等) |
この科目は越年科目です。本年度後期に始まり、来年度前期に終わります。 |
過去の授業評価アンケート |
|