履修条件 |
「条件」はありません。ただ下記の方々に向いているかもしれません。
(1)「難しい」本を読み通してみたい方。
(2)法学部に入ったのは間違いかもしれないと思っている方。
(3)考えることを、あきらめない方。
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授業の目的 |
私の担当する演習(ゼミ)は、一定の速さで、それなりの量の本を読むのが常です。しかしこのゼミでは、2冊の本をじっくりと精読し、それをたたき台に議論をしたいと思います。
テーマは「他者」です。社会科学において「他者」を考えることは自由や民主主義といった私たちの社会の基盤となっている理念を考えるために避けられない作業です。
以上の二点を踏まえて、この演習の目的は下記のとおりです。
(1)やや難解な本を読み通す読解力を鍛えること。
(2)抽象度の高い筋を踏まえて討議する力を鍛えること。
(3)「他者」を考えることが、社会科学の基礎の一部であることを実感してもらうこと。
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授業の概要・計画 |
下記の2冊のテキストを、まず各4回(計8回)をかけて読み、さらに各2回(計4回)をかけて再読します。
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授業の進め方 |
ゼミは以下のような手順で毎回進めます。
(1)報告者がテキストの担当部分について資料(レジュメ)を用意し、内容を要約します。また理解しにくい点や、全員で意味を確認したい点を指摘します。
(2)コメント担当者が報告に関して質問などをおこないます。
(3)全員で議論します。
(4)参加者はテキストを1冊読むごとに、テキストの要約と感想を2000〜3000字のレポートとして提出してもらいます。
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教科書・参考書等 |
野矢茂樹『心と他者』勁草書房 井上達夫『他者への自由』創文社
※参加するみなさんに、「意欲」と「力量」があれば「再読」の時には、齋藤純一『自由』岩波書店を、あわせて読みたいと思っています。
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成績評価の方法・基準 |
(1)出席、(2)報告とコメント、(3)司会、(4)レポートをそれぞれ勘案して採点します。
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その他(質問・相談方法等) |
3・4年生の私の担当の演習や1年生の私の担当の演習と、積極的に交流(コンパなど)をはかりたいと思います。
(学務委員会より) この授業の受講には別途登録(登録期間は4月5日〜4月11日)が必要です。法学部HPの「お知らせ欄」を参照してください。なお、この授業の初回は4月18日となります。
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過去の授業評価アンケート |
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