履修条件 |
特になし。 |
授業の目的 |
今後大学で学ぶために必要な素養を身につけため、本講座は次の3点を目的としている。
(1)発表の仕方 ー 自分の考えを他者に理解してもらうためにはどのようにまとめ発表したらいいのか、また発表の際に利用する資料はどのように準備したらいいのか、について学ぶこと。 (2)議論の仕方 − 相手の主張を理解し、的確な質問をする、司会として議論を手際よく進めるために必要な技術を経験し、習得する。 (3)レポートの書き方 − 大学では高校までに経験しなかった量の、しかも多種のレポートを課題として書クコとが求められる。その準備として自己の意見をどのようにまとめ表明していくかについて考え、実践することである。
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授業の概要・計画 |
(1)初回講義は、使用文献の紹介と各文献のコピー担当者を決定する。また、次回講義用文献のコピーが配布される。教員はその文献に関し、例えば、何故それを選んだか、市民的抵抗という領域における位置づけなどについて簡単な解説を行う。 (2)各学生は文献を読み、レポートを書く(A4紙1枚程度) (3)次回講義からは、前週コピーが配布された文献についてクラスで議論する。議論の司会者はクラスごとにじゃんけんで決める。 (4)学期の半ばで、学生はリサーチの主題を教員または教育実習生と相談して決める。案としては、政治、宗教、階級、文化、人種、ジェンダーの差に起因する抵抗や反対運動が考えられる。 (5)学期中、ビデオ鑑賞を2回実施する。 (6)最後に学生はリサーチペーパーを提出する。 |
授業の進め方 |
少人数ゼミのため、講義は学生の議論の場と考え、学生が主体となって行われる。司会者としてアカデミックな議論を取り仕切り、かつ進行させていくことを学生全員が体験することが狙いである。各クラスで使用する文献に関し基本的解説を教官が行い、司会者にはディスカッションの参考題目が教官より渡される。
授業計画は下記の通りである。
4月14日:オリエンテーション 4月21日:市民的抵抗について − 総論 4月28日:『抵抗権の合法性』『政治的不服従論』 5月12日:『社会契約論、第1.2篇』 5月19日:『社会契約論、第3.4篇』 5月26日: リサーチ課題の決定 6月2日: 『共産党宣言』 6月9日: 『市民的抵抗の思想』 6月16日:『知に呪われたる者』 6月23日:『第二の性』『新しい女性の創造』 6月30日:ビデオ鑑賞、‘遠い夜明け’ リサーチ・ペパーの提出 7月7日: 輪読『Letter from the Birmingham Jail』 『建設的対立』 7月14日:クラス評価とレポートの提出
リサーチ課題や方向性に関しても、各学生の自主性と着眼を重んじる。意見の優劣ではなく、文献読破や資料収集を体験すること、積極的かつ内省的に勉強する姿勢を身につけること、リサーチペーパーに関しても同様で、意見そのものではなく、小論文の中で自己の意見をどのように表現し、主張、発展、展開させていくのかを学ぶ機会として欲しい。 |
教科書・参考書等 |
文献は、マルクスの『共産党宣言』以外は、毎回教官が原本を用意し、学生各自がコピーをとる形にする。 |
成績評価の方法・基準 |
クラスの出席、議論への参加、リサーチペーパーを同等に考慮し決める。試験は行わない。 |
その他(質問・相談方法等) |
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過去の授業評価アンケート |
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