履修条件 |
第1回講義の際に、「我が国の立法プロセスの課題」について、昨年の郵政改革のプロセスも参考にしつつ、A4横書き(40字 x 30行)1枚にまとめ、提出すること。 資料収集、法案作成などの課題を課す予定であり、これをこなすことができる者が望ましい。
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授業の目的 |
18年度医療制度改革を題材に、政策立案、法案作成等の概要を説明、学生も実際にこれらを体験的に行うことにより、我が国の立法のあり方についての認識を深めるとともに、公務員志望の学生が実務の一端に触れることを目的とする。 |
授業の概要・計画 |
授業の概要については以下のとおりであるが、講義前半に時間を要することも予想され、その場合、後半部については、説明を教科書に委ねることもあり得る。
第1回 立法プロセスの俯瞰 ・立法プロセスの概要説明
第2回 立法の契機 T ・議論の前提として、医療制度の概要説明
第3回 立法の契機 U ・医療制度改革案ができるまでのプロセスについて説明 ・医療関連データを題材に、データの見方について議論
第4回 政策資源 ・政策資源としての予算、税制、政策融資について説明 ・医療制度改革において、これらの政策資源の持つ意味について議論
第5回 政策立案における考慮要素 ・政策立案について考慮すべき事項について説明 ・医療制度改革論議においてこれらの事項がどのように考慮されたかを検討
第6回 法案作成 T ・省庁内の意思決定プロセスについて説明 ・法案作成の留意点、条文検索の方法等について説明
第7回 法案作成 U ・受講者が作成した条文について検討
第8回 法案作成 V ・政府内の意思決定プロセスについて説明
第9回 与党内プロセス ・与党内プロセスについて説明 ・医療制度改革における与党と関係当事者との関係について検討
第10回 政官関係、マスコミ ・医療制度改革における官僚の役割について議論 ・マスコミと官僚の関係について議論
第11回 国会審議 ・国会審議の流れについて説明 ・実際の医療制度改革関連法案審議も参考に実際の国会質疑の内容について議論
第12回 国会の機能 ・国会の機能について説明 ・議員立法の活性化等について議論
第13回 まとめ ・立法プロセスの改善方策について議論
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授業の進め方 |
・受講者が教科書を読んできていることを前提に、講義前半を説明にあて、後半を受講者の用意した資料等をもとに議論を行う。 |
教科書・参考書等 |
・教科書として中島 誠「立法学」(法律文化社) 参考書として早川他著「政策過程論」(学陽書房)など
医療制度の概略を理解するには、椋野・田中著「はじめての社会保障(第4版)」の第1章などを読むとよい。
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成績評価の方法・基準 |
課題の実施、議論への参加状況(50%)、レポート(50%)(欠席が多いなど議論への参加状況が好ましくない場合は、レポートの提出を認めない。) |
その他(質問・相談方法等) |
講義のレジュメは、http://www17.ocn.ne.jp/~tihara//index.html にアクセスして、各自ダウンロードして下さい。 |
過去の授業評価アンケート |
2005年度前期 |