政治学演習

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
政治学演習
標準年次
3・4
講義題目
社会の多様性の保障と政府
開講学期
通 年
担当教員
出水 薫
単位数
4単位
教  室
106
科目区分
展開科目
履修条件
(1)自分の「問題」を適切に「かたち」にできるようになりたいという意欲をもっている方。

(2)他者との討議のための作法と討議での技術を向上させたいという意欲をもっている方。

(3)自分の分析を言葉(文章)で正確に伝える能力を向上させたいという意欲を持っている方。

(4)「現場」を見ることを「楽し」める方。

(5)単位を取得したい方は、年度末にレポートの提出(400字×25枚以上)を求めます。

(6)単位はいらないけれど参加したいという方、歓迎です。例年1〜3名は単位のいらない参加者です。
授業の目的
(1)社会がその自律性や多様性を保障するため、社会を画一化させ動員するであろう国家・政府(権力)をどのように統制するのかが、現代におけるひとつの発想の「型」でした。

(2)ところが、現在の日本社会では、むしろ社会の内部から多様性を押し潰し、画一化・均質化へと向かおうとするような力学が働いているような現象があります。しかもそのような動きは、国家・政府(権力)への無警戒な「依存」の様相も見せています。

(3) 何が、どのように問題なのか。テキストの輪読と討議、例年同様の現地調査を通じて検討していきます。また上記のようなテーマの検討の過程で、報告・司会・討論・聞き取り調査・文書報告の作成など、職業生活でも必要になる「汎用的」な技術を向上させます
授業の概要・計画
年間の計画はゼミ生と相談の上で決定しますが、例年と同程度の「活動量」は維持します。

例年合宿(現地調査)2〜3回、5大学合同ゼミ1回、ゼミ旅行1回程度をおこないます。また10冊程度のテキストを読みます(過去のテキストはhttp://izumi-lab.way-nifty.com/blog/で確認できます)。

※なお2006年度は毎月1回、石川ゼミとの合同ゼミを開催する予定です。
授業の進め方
(1)授業の内容はテキストの輪読・討論と、現地調査の実施と討論の二つに大きく分けられます。

(2)通常の授業では、司会者の進行により、テキストを利用して報告者が報告(レジュメ準備)し、それにもとづいて討議します。

(3)現地調査は、その都度幹事を決定し、幹事を中心に約束のとりつけ、宿所の確保などをおこない実施します。

(4)以上の活動に織り交ぜて、ゼミ論作成のための討議もおこないます。
教科書・参考書等
次の本を読みます。

(1)岡本裕一朗『ポストモダンの思想的根拠』ナカニシヤ出版
(2)斉藤貴男『機会不平等』文春文庫
(3)山田昌弘『希望格差社会』筑摩書房
(4)生田武志『<野宿者襲撃>論』人文書院
(5)井上達夫『他者への自由』創文社
(6)斉藤純一『自由』岩波書店 
(7)島本慈子『ルポ 解雇』岩波新書
(8)島本慈子『住宅喪失』ちくま新書
(9)渋谷望『魂の労働』青土社
(10)酒井隆史『自由論』青土社
(11)齋藤純一編『福祉国家/社会的連帯の理由』ミネルヴァ書房
  
 
成績評価の方法・基準
(1)最終レポートが50点です。

(2)日常の出席と参加状況が50点です。

(3)上記の基準は言うまでもなく単位が必要な方のためのものです。
その他(質問・相談方法等)
(1)ゼミの相談は出水のブログの掲示板かメーリングリストでおこないます。参加者はメールアドレスを持ってもらう必要があります。

(2)授業時間の「延長」が恒例になっていますので、ゼミの後の時間に授業やバイトがない方が良さそうです。
過去の授業評価アンケート