紛争管理論演習

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
紛争管理論演習
標準年次
3・4
講義題目
紛争管理と調停トレーニング
開講学期
通 年
担当教員
レビン小林 久子
単位数
4単位
教  室
307
科目区分
展開科目
履修条件
(1)すでに紛争管理論を受講した学生(2)英語に興味ある学生(3)学外活動に興味ある学生(4)勉強することで学生生活を充実させることを希望する学生を歓迎します。
授業の目的
紛争は人生にはつき物です。私たちは生きている限り紛争を避けて暮らすことはできません。しかし紛争をうまく管理し、人生をよリ充実したものにすることは可能です。本演習では紛争管理論に則って開発された調停技法を練習し、ロールプレイを行います。紛争管理のスキルは、一般には調停スキルとして知られています。それはまた、ライフスキル、つまり、学んだ人が生涯その知識を使って豊かな人間関係を構築し、よいよい人生を送るために役立てることができるスキルと言われています。そのようなスキルを理論と実践の両面からじっくり学び、議論し、納得し、そして修得することが本演習の目的です。
授業の概要・計画
授業には大学院で紛争研究に携わっている院生が参加し一緒に学びます。(1)前期ではコミュニケーションの各技法の解説と練習、ロールプレイが院生とゼミ2年生の指導によってディスカッション形式で行われます。各学生は調停の技法がどのような目的で考案され、どのような使われ方をするのかについて体で学び覚え、また、そのような練習を通じて紛争管理論についての洞察を深めます。(2)後期は各自がロールプレイの原稿を書き、調停人としてロールプレイを実施し、それをビデオ撮影します。1月には全員でそれを鑑賞します。(3)文献翻訳。紛争管理論は米国ではじまった新しい学問です。そのため重要な文献は英語で書かれており、しかもまだ和訳がされておりません。そこで、文献を選びゼミ生全員が協力して翻訳を行います。現在訳している文献は『Process of Mediation』です。
授業の進め方
(1)クラスはオープンで開放された雰囲気のなか、前期は院生とゼミ2年生の指導で技法のトレーニングが行われます。しかし、教官も毎回出席し、質問などに答える体制をとっています。(2)後期は自主学習が主体になります。3人一組のチームになりロールプレイのビデオ制作に協力し合います。また、翻訳作業は、適時、全員で相談し分担を決めて行います。
教科書・参考書等
(1)調停への誘い
(2)技法練習に必要な資料は適時配布する。
成績評価の方法・基準
平素の議論、ロールプレイのトレーニング、ロールプレイのビデオ、翻訳などを見て総合的に判断する。特に、紛争管理の理念をどれほどよく理解し、それを実際の調停に反映することができるかという点が判断の材料になる。
その他(質問・相談方法等)
(1)紛争管理に対する興味が強くあり、また教官が適当と考えた学生は法学研究院付属の紛争管理研究センターが主催する社会人トレーニングその他の活動に参加し、教えるスキルの習得をすることができる。(2)ゼミ旅行は学生全体が希望すれば全員で計画し、実施する。
過去の授業評価アンケート