国際政治学演習

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
国際政治学演習
標準年次
3・4
講義題目
国際政治学演習
開講学期
通 年
担当教員
石田・上間 (石田正治・上間正敦)
単位数
4単位
教  室
105
科目区分
展開科目
履修条件
特になし
授業の目的
日米関係、米軍基地に規定される沖縄経済を概観し、将来の政策の課題について検証する。
授業の概要・計画
日本復帰までの戦後27年間、米軍統治下の沖縄は、住民の暮らしに直結する経済活動(政策)もまた米側に規定されてきた。対ドル為替レートを日本本土と沖縄とで違えるなど、米側は輸出産業の振興で経済復興を促した本土に対し、沖縄では米軍基地建設と輸入経済で復興を図る二元政策をとった。東西冷戦の勃発から日本を自由主義陣営の一員として強化する一方で、極東アジアの軍事上の安定を沖縄に求める米戦略があり、「基地と経済」の密接な関係があった。
復帰後、沖縄は日本経済の枠組みに入ったが、戦後60年たった今も経済的自立を支える産業振興の基礎的条件の差異や、在日米軍専用施設の75%が集中する基地依存の実態が現存し、沖縄経済の歪みにもつながっている。
沖縄経済を通して浮かび上がる日米関係、米軍基地問題を振り返りつつ、新たな基地返還が予想される米軍再編の動きも連動させて沖縄経済や経済政策のあり方を考察する。
授業の進め方
講義、受講者による報告。
教科書・参考書等
「再考 沖縄経済」(牧野浩隆著、沖縄タイムス社)を中心に適宜、必要に応じて紹介する。実態把握の一助とするため新聞の連載企画等も活用する。
成績評価の方法・基準
報告、ディスカッションによる。
その他(質問・相談方法等)
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