履修条件 |
(1)勉強することで学生生活を充実させたいと考えている人を希望する。 |
授業の目的 |
私たちの生活には紛争は付き物である。にもかかわらず、紛争が紛争として直視され、研究対象と見なされることはこれまでなかった。貿易摩擦、国際問題、民族間紛争、商事紛争、離婚闘争、遺産分割といった言葉から推察されるように、紛争は常に何らかの社会現象の結果として考えられてきた。本講座ではそのような状況に終止符を打ち、紛争を紛争としてとらえ、分析し、考察するものである。それによって学生が紛争を抽象的にではなく、紛争研究の用語を用い、的確かつ、具体的に考えることができるようになることが目的である。 |
授業の概要・計画 |
上記の目的を念頭に、紛争に関するさまざまな事柄について総合的な解説をおこなう。講義の詳細は、紛争研究の発生と紛争理論の解説。対立を悪化させる要因としてのコミュニケーション、正義感、パワーと抵抗、そして怒りに関する説明。個人間紛争と集団間紛争、さらに修復的司法に関する解説などがあげられる。
また、紛争解決技法の練習、調停、サークルなどを実施し、サークルに関するビデオと怒りに関するビデオ鑑賞を実施し、多角的な視野で紛争をとらえていく。 |
授業の進め方 |
毎回レビン小林によるOHPを使った講義形式で行われる。 |
教科書・参考書等 |
教科書:『紛争管理論』レビン小林久子編 他にレポートのために下記の参考図書を各自で読むこと。 文献は生協ブックストアで販売中。
1)『修復的司法とは何か』ハワード・ゼア、新泉社 2)『自由からの逃走』エーリッヒ・フロム、東京創元社 3)『「聴く」ことの力』鷲田清一(株)阪急コミュニケーション ズ
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成績評価の方法・基準 |
上記文献を読みA42枚以内で文献レポートを提出。中間に試験を一度実施する。 出席を重視する。 |
その他(質問・相談方法等) |
なし。 |
過去の授業評価アンケート |
2005年度後期 |