外国政治書講読(英語)

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
外国政治書講読(英語)
標準年次
2・3・4
講義題目
外書入門
開講学期
後 期
担当教員
木村 俊道
単位数
2単位
教  室
305
科目区分
基盤科目
履修条件

 特にありません。本講義は前・後期でそれぞれ独立性を持たせていますので、前期のみ、後期のみの参加も可能です。

授業の目的

 専門的な英語文献の講読を通じて、九州大学教育憲章にも掲げられている「国際性」と「専門性」の涵養を目指します。
 
 また、政治学系の基盤科目として、高年次教育に必要な幅広い教養と基礎的な学問的スキルの修得をはかります。

授業の概要・計画

 この講義では、外書講読<入門>編として、上記の目的を踏まえながら、とくに次の点を重視しながら授業を行います。

 ・語学力を向上させ、政治学の英語文献を読む力をつける。
 ・政治学の基礎を(もう一度)勉強する。
 ・学問的なセンスと優れた言語感覚を磨く。
 ・継続的・反復的に学習する「くせ」を身につける。

 ◇◇◇◇◇

 後期は政治哲学の入門書 Harvey C. Mansfield, A Student’s Guide to Political Philosophy (2001, ISI Books) を読みます。歴史・理論・哲学の視点から政治の理解を深め、学問的な思考の「型」を身に付けるための基礎訓練を行います。古典古代から積み重ねられた政治学の営みや、そこでの主要な論点を、プラトンやアリストテレス、アウグスティヌス、アクィナス、マキァヴェッリ、ホッブズなどの理論を通して簡潔に整理し、歴史的な視野を大きく広げます。

 なお、初回(10月4日)はイントロダクション、2回目(10月11日)には実力測定テストを行います。実際の購読は3回目以降になります。



 
授業の進め方
 
 継続的な予習が重視され、参加者には毎回、決められた範囲の全訳を作成してくることが求められます。

 授業では、担当者によるテクストの音読と訳読、コメント、およびその内容についての質疑応答が中心になります。その際、文法や構文はもちろんですが、訳文の日本語としての適切さにもこだわります。ただし、参加者の人数や関心、希望に従って、授業の内容や速度に適宜変更を加えたいと思います。

教科書・参考書等

 Harvey C. Mansfield, A Student’s Guide to Political Philosophy (2001, ISI Books). 授業でコピーを配布しますが、全58頁、日本円で1000円前後の入門書なので、各自で購入することもお奨めします。ISBM 1882926439 ただし、入手には時間や手間がかかることが予想されます。購入方法等で分らない点がありましたら、遠慮なく木村までご相談ください。

成績評価の方法・基準
 毎回の全訳と学期末の試験を中心とし、それに、授業に対する姿勢などを加味します。目安としては、全訳の提出回数と試験の結果をそれぞれ40点/60点満点で評価します。

その他(質問・相談方法等)
 学問一般、とくに語学の勉強には継続と反復が大事です。また、その修得には終りはありません。したがって、本講義では通年・越年等の参加者(リピーター)を歓迎いたします。

過去の授業評価アンケート