履修条件 |
特にありませんが、中国法や中国社会に興味関心のある学生が望ましい。 |
授業の目的 |
【授業の目的】 (1)学生の皆さんは、中国法や中国社会に関する基礎知識や最新事情を習得すると同時に、国際的な視野を広げ、優れた国際感覚を磨くこと。 (2)文献の読み方(批判的・論理的思考力)、レジュメ・レポートの書き方を習得させること。 (3)3年以降のゼミで役立つような能力を身につける。具体的には「調べる」、「話題(論点)を作る」、「自分の意見を主張する」、「他者の意見に耳を傾ける」、「議論する」、「まとめる」の各能力を向上させること。
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授業の概要・計画 |
【授業の概要】 急速な経済成長を遂げる隣国である中国。2005年人民元切り上げ、08年北京五輪、10年上海万博とビックイベントが目白押しの中国は注目されないわけがありません。一方、現在の中国は、環境問題、都市と農村の格差問題、出稼ぎ労働者問題、戸籍問題、「一国両制度(香港及びマカオなど)」、一人っ子政策問題など、「中国特有の問題」も抱えています。 本演習では、中国の最新社会事情やそれらに関する法的規制を考察し、法を切り口に中国社会の全体像と特色を学んでいきます。日本語と比較的簡単な中国語の文献(熱意があれば、中国語の読解力は問いません)を一緒に読み、議論することで、中国法の基礎知識だけでなく、その背景にある中国の法文化や社会像、中国人の意識に対する理解を深めます。購読文献は、参加者の希望も考慮します。また、日本法や日本社会との比較を通じて、同一の事柄に対して様々な視点から多様な議論が可能であること理解し、国際感覚を身につけるきっかけにしたいと思います。 【授業計画】 第1回 オリエンテーション 自己紹介、具体的な問題関心を語っていただき、今後の進め方を説明します 第2回 演習担当者による報告 演習担当者の報告から、「文献の調べ方」、「レジュメの書き方」、「報告と議論のやりかた」などのスキルを身に付けてもらいます。 第3回 演習参加者(2人一組)による合同報告 最初は2人一組に合同報告してもらいます。演習担当者の報告から習った手法を実際使ってもらい、みんなで良い点と足りない点をチェックして、第4回から本格的な演習活動に入ります。 第4回以降 課題文献報告と議論 参加者の皆さんには少なくとも1回報告及びコメンテーターを担当していただきます。具体的な課題としては、中国法の動向や中国の経済事情、労働事情を中心とする最新の社会問題を予定しております。 |
授業の進め方 |
(1)報告担当者による報告。 具体的に、担当文献を適切に要約し、レジュメを使って報告し、内容に関連する私見と問題提起をしてもらいます。 (2)コメンテーターによる議事進行。 具体的に、コメンテーターは報告内容についてコメントと確認質問をし、その上で、参加者がバランスよく発言できるように議事進行を行います。演習担当者も随時コメントを加えたりサポートします。 (3)報告担当者、コメンテーターによる総括 報告者には自らの報告に関して、コメンテーターには自らの議事進行に関して自己評価していただきます。 (4)その他の参加者からの感想や質問(あれば) なければ(3)で終了します。
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教科書・参考書等 |
【教科書】 『中国激流ーー13億のゆくえ』興梠 一郎著 岩波新書 2006年(780円)
【参考図書】 『現代中国法入門』(第4版)木間正道・鈴木賢・高見沢磨・宇田川幸則 著 有斐閣 2006年(2700円) 『現代中国法講義』(第2版)西村 幸次郎 編 法律文化社 2004年 (2800円) また、演習時に参考資料を適宜配布いたします。
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成績評価の方法・基準 |
出席状況、報告内容、議論に対する貢献度より総合的に評価します。 無断欠席や遅刻はマイナス評価の対象とします。
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その他(質問・相談方法等) |
質問などは、e-mail(@law.kyushu-u.ac.jp の前にminminを付加)にて随時、受け付けます。 |
過去の授業評価アンケート |
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