西洋法制史

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
西洋法制史
標準年次
3・4
講義題目
西洋法制史
開講学期
前 期
担当教員
苑田 亜矢  
単位数
4単位
教  室
中講(7/31〜8/3),302(,9/11〜9/14)
科目区分
展開科目
履修条件
特になし。
授業の目的
 日本近代法の形成に影響を与えた西洋法の歴史についての基礎を学ぶことを目的とします。具体的には、「3.授業の概要・授業計画」の欄に示したテーマを扱いながら、(1)ローマ法および教会法(カノン法)の影響を強く受けた大陸法と、そうではないコモン・ローという二つの法文化の特質およびその形成過程を理解することと、(2)かつてどのような法や秩序(平和)がどのような条件のもとで実現されていたのかを理解することをめざします。
授業の概要・計画
1 序論−西洋法制史学の対象と課題−
2 「正義の女神」−なぜ「目隠し」されているのか?−
3 神判と雪冤宣誓−証明は判決のあとにくる−
4 フェーデとフリーデ−復讐と平和(秩序)−
5 「祈る人」「戦う人」「働く人」−中世ヨーロッパ社会と各種裁判所−
6 中世ローマ法学−ヨーロッパ大陸法学の礎−
7 条例理論−国際私法の黎明−
8 ローマ=カノン法的訴訟手続−中世カトリック教会裁判にみる民事訴訟手続の基礎−
9 起訴陪審−日本の検察審査会の制度的基礎−
10 審理陪審−日本の裁判員とどう違う?−
11 中世の教会法(婚姻法)と世俗法(財産法)−正式な婚姻前に生まれた子は財産を相続できるか−
12 権利と手続−大陸法とコモン・ローの違い(1)−
13 大学教育と法曹養成−大陸法とコモン・ロー違い(2)−
14 法典−大陸法とコモン・ローの違い(3)−
15 マグナ・カルタ−近代立憲主義の起源か?−

※ 講義の順番・内容は授業の進み具合に応じて変更されることがあります。
授業の進め方
 授業のはじめに配付するレジュメに沿って進めます。史料や図などの参考資料も用います。区切りのよいところで質問カードを配付して質疑応答の機会を設ける予定です。
教科書・参考書等
 教科書は使用しません。参考図書としては、H・シュロッサー(大木雅夫訳)『近世私法史要論』有信社(1993)、岩村等+三成賢次+三成三保『法制史入門』ナカニシヤ出版(1996)、勝田有恒他編著『西洋法制史』ミネルヴァ書房(2004)を挙げておきます。その他にも講義の中で随時紹介します。
成績評価の方法・基準
筆記試験の成績で評価します。
その他(質問・相談方法等)
【教室(日程)】中講(7/31〜8/3),302(9/11〜9/14)
履修登録等の詳細は後日(6月中旬頃)学内掲示板でお知らせします。




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