履修条件 |
履修条件は特に課しません。 易しい教科書を使用するので、大学での勉強に不安を感じている方でも十分に対応できると考えています。 |
授業の目的 |
【法政基礎演習1の共通目標】 大学時代の4年間は人生の中で最も能力が伸びていく時期の一つです。そのために是非とも必要なのが、入学直後の現段階で法律学・政治学の勉強の仕方を身につけておくことです。この法政基礎演習1は、少人数でのゼミ形式を通じて、具体的には以下の4点にわたる勉強の「フォーム」を体得することを目的としています。
(1)情報の集め方について学ぶこと(リサーチ能力) 法律学・政治学に関する先端的な問題には唯一の正解はありません。その中でバランスの取れた解答をつくり出すためには、幅広く情報を集めておく必要があります。図書館の使い方、文献の集め方、パソコンの使い方など、情報収集の方法を早く身につけておくことが、学習の第1歩です。
(2)情報の分析の仕方について学ぶこと(分析能力) 法律学・政治学に関する著書・論文は、これまでに経験した活字と比べても難解に思われるかもしれません。これらを読み解くには基礎的な知識に加え、回数を重ねることで得られる「慣れ」もある程度必要です。こうした作業についてみなさんよりも長く経験している教員からのアドバイスを得ることで、早い段階で情報の分析に慣れることを目指します。
(3)議論の方法について学ぶこと(ディスカッション・プレゼンテーション能力) 大学における法律学・政治学の学習は、すでにできあがっている知識を単に覚えるだけでは不十分です。新しい問題に対応する「新しい知識」を自らの手で生み出す必要があります。そのために最適なのが、少人数で集まって議論をすることです。報告者によるプレゼンテーションの方法、司会者による議論の誘導の方法を体得することを目指します。
(4)自分の意見を説得的に文章にまとめる技術について学ぶこと(レポート・論文作成能力) 法律学・政治学の学習では、最終的に自分の意見を説得的にまとめ、ある程度のまとまった長さの文章にして示すことが求められます。論理的な文章を書く力は、大学における定期試験やレポート・論文を乗り切るためだけではなく、社会に出てから活躍する上での基礎力ともなります。この技術の涵養を図ります。
【本演習の目的】 一般に持たれている法へのイメージと、実際の法との間には、齟齬が存在する場合が数多くあります。本演習は、そうしたイメージと現実とのズレを埋めていくことにより、今後法学専門科目を履修するための土台づくりを行うことを目的としています。 |
授業の概要・計画 |
1. ガイダンス 2. 法律学の勉強の方法・資料の収集仕方 3. 法学入門 4. 民事責任と刑事責任T 5. 民事責任と刑事責任U 6. 民事責任と刑事責任V 7. 民事紛争の特質 8. 契約と証明T 9. 契約と証明U 10.私法の基本原理 11.私法の法源 12.私法の解釈 13.私法の適用と裁判 |
授業の進め方 |
最初の3回は講義形式によります。 第4回以降は、指定する教科書や配布資料をベースに担当者に報告をしてもらい、全員で議論する形をとります。
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教科書・参考書等 |
●教科書:成田博『民法学習の基礎』[第2版](有斐閣、2005年)。 ●参考書:我妻榮著/遠藤浩・川井健『民法案内1私法の道しるべ』(勁草書房、2005年)、法律の勉強の仕方、ゼミでの報告の仕方等を知りたいときに参照するものとして、弥永真生『法律学習マニュアル』〔第2版〕(有斐閣、2005年)。その他、授業の中で適宜紹介します。 ●六法:どんなものでも結構ですが、様々な大きさ・種類があるので、1回目の授業の際に紹介します。どのようなものを購入してよいかわからない場合、1回目の授業の後に購入するようにしてください。 |
成績評価の方法・基準 |
出席とゼミでの報告・レジュメにより評価します。 試験は行いません。 |
その他(質問・相談方法等) |
授業外での質問・相談の受付先として、担当教員のメールアドレスを初回演習時にお知らせします。 |
過去の授業評価アンケート |
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