●コアセミナー(法政基礎演習1)

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
●コアセミナー(法政基礎演習1)
標準年次
1
講義題目
「満州」とは何だったのか
開講学期
前 期
担当教員
石川 捷治
単位数
2単位
教  室
307
科目区分
基幹教育科目
履修条件
日本の現代史および日韓・日朝関係を学びたい人。高校までの歴史学習体験の有無や、得意・不得意は関係ありません。「やる気」と自分の頭で考える姿勢が条件です。
授業の目的
(1)情報の集め方について学ぶこと(リサーチ能力)
(2)情報の分析の仕方について学ぶこと(分析能力)
(3)議論の方法について学ぶこと(ディスカッション・プレゼンテーション能力)
(4)自分の意見を説得的に文章にまとめる技術について学ぶこと(レポート・論文作成能力)

 上記の目的に加え、ゼミという組織をみんなで運営する能力を身につけることを目的としています。
授業の概要・計画
【授業概要】
 現在、旧「満州」や「満鉄」への関心が高まっている。「満州」は「内地にはない」大陸的な大らかさと自由があったと回想されることが多い。「満州国」(1982〜45年存在した日本の傀儡国家)の経験が日本の戦時・戦後体制へと移植された。当時ヨーロッパへ行く最短コースは「満鉄」でシベリア鉄道を使って、モスクワ、ベルリンへ出るコースであった。ヨーロッパへの窓口「満州」には夢と希望があった。
 しかし、その「満州」には二重性が存在した。日本人の「市民」には最高の環境が与えられるが、そこから外れる者、さらにはそれを壊そうとする(そう見なされた)者には、徹底的な暴力が加えられたのである。グローバリズムのなかで、日本人にとって「満州」とは何だったのかを、もう一度考えてみたい。


【授業計画】
1、初回はゼミの進め方や、準備のやり方などについてのガイダンス(説明会)とします。

2、2回目以降は下記のテキストを使って進めていきます。

3、テキストを読み終わったあとに、要約と感想をレポートとして提出してもらいます。
授業の進め方
下記のテキストを読んでいきます。ゼミは以下のようなパターンで毎回進めます。

(1)報告者がテキストの担当部分について資料(レジュメ)を用意し、内容を要約します。また理解しにくい点や、全員で意味を確認したい点を指摘します。

(2)コメント担当者が報告に関して質問などをおこないます。

(3)全員で議論します。
教科書・参考書等
藤原書店編集部編『満州とは何だったのか<新装版>』(藤原書店、2005年)。
成績評価の方法・基準
(1)出席率、(2)発表、(3)討論への参加、(4)レポートによって評価します。
その他(質問・相談方法等)
演習は主体的参加が前提です。自分の頭で考え、手と足を使って資料を捜し読み、レポートを書く人のみ参加を希望します。
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