比較憲法

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
比較憲法
標準年次
3・4
講義題目
比較憲法
開講学期
後 期
担当教員
中村 英樹  
単位数
4単位
教  室
302(12/26〜12/28),302(2/12),303(2/13・2/14)
科目区分
展開科目
履修条件
特になし
授業の目的
 日本国憲法もその正統な系譜に属する「立憲主義的憲法」を持つ各国においても、そこに保障された「憲法上の権利」を「人権」との関係でどのように捉えるのか、という点においてそれぞれ特色が見られる。本授業では、(大雑把な言い方ではあるが)いわゆる「アメリカ的」な思考と「ドイツ的」な思考が、日本国憲法第3章に保障された憲法上の権利の解釈論にどのような影響を及ぼしているのかを見ることによって、日本国憲法を理解するための一助とすることを目的とする。
授業の概要・計画
 「アメリカ的」な自由の捉え方と「ドイツ的」な自由の捉え方の相違が鮮明に現れる領域の一つである「放送の自由」論を素材として、上記目的の達成を試みる。「電波メディアによる報道の自由」(芦部信喜)である「放送の自由」は、日本国憲法には明文の規定は存在しないが、「当然に表現の自由に含まれる」(同)といわれる。それはいかなる意味においてであろうか。表現の自由を支える諸価値が、放送の自由とどのような関係にあるのか、放送を免許制として自由を規制することを正当化する根拠は何か、放送の機能として何を期待しているのか、特定の放送制度を放送の自由は要請しているのか、そこではどのような人間像が前提とされているのか、といった問題を取り上げながら、授業を進めていく予定である。
 具体的な計画は、授業のなかで説明する。
授業の進め方
初回に配布する資料を用いながら進める。
教科書・参考書等
特になし。初回に資料を配付する。
成績評価の方法・基準
集中講義前半の最後の時間に中間試験を実施する。その得点と、後半最後の時間に実施する試験の得点の総合によって評価する。何れも論述式の筆記試験である。
その他(質問・相談方法等)
【日程・教室】
(前半)12月26日〜28日:1〜5限、302講義室
(後半)2月12日:1〜5限、302講義室
    2月13・14日:1〜5限、303演習室
(前半)及び(後半)両方受講しなければ、単位は認められません。
【登録方法】
12月14日(金)17時までに学生第3係窓口に履修登録受付簿を用意していますので、必要事項を記入のうえ申し込みを行ってください。Web登録ではないので注意すること。
過去の授業評価アンケート