労働法演習

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
労働法演習
標準年次
3・4
講義題目
格差社会の雇用問題
開講学期
通 年
担当教員
野田 進
単位数
4単位
教  室
2研
科目区分
展開科目
履修条件
 労働法の講義を、すでに受講したか、同時に受講していること。
 自分の考えを、どんな方法であれ表現することに、興味があること。
授業の目的
 現在、雇用形態の多様化にともない、働く人の賃金格差が拡大し、また「雇用の融解」や「労働ダンピング」といった事態が指摘されています。
 こうした現実のもと、労働法の世界でどのような問題が生じているでしょうか。また、どのような政策が実施され、それは機能しているでしょうか。
 授業で行う「解釈論」から少し離れて、労働の「政策論」を中心に、こうした問題の理解を深めていきたい。
授業の概要・計画
 ゼミナールでは、最初の数回にわたり、経済学者、労働実務家、企業の雇用担当者などの書いた、雇用の実態や動向についての基本文献(多くは、新書のたぐい)を、1回に1冊ずつ講読します。
 それにより問題認識を共有した上で、各人(またはグループ)が、個別テーマ(「非正社員化」「偽装請負」、「ワーキング・プア」、「フリーター」etc.)を選定して、調査研究を行います。
 最終的には、かならずゼミ論集の制作に向けて、力を注ぎます。小さい論文であれ、そこに自分を表現することが重要で、それがゼミの醍醐味です!
 
授業の進め方
 初期の5〜6回は、読書と書評の楽しみを味わいます。読んだ本について、報告者グループを中心に、あれこれ批評したり、内容の質問・確認などの討議を行います。
 その後(ほぼ6月以降)は、ウォーミングアップを終えて、いよいよ個別テーマ選別と調査研究に入ります。そこでも、各回のゼミは、調査報告と、それにもとづく質疑応答で進めます。
 教員(野田)は、我慢してできるだけ口を挟みません。皆さんの自由討議を期待します。
教科書・参考書等
 逐次、指定します。
成績評価の方法・基準
 平常点と、完成した論文によります。
その他(質問・相談方法等)
 
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