履修条件 |
政治と人間の問題を、「理論・思想・歴史」の視点から、深く、地道に考えてみたい方を歓迎します。
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授業の目的 |
本演習では、政治学の「古典」を、時間をかけてじっくりと読みます。この作業を通じて人間と社会に対する洞察力を養い、21世紀に生きる「市民」としての「公共精神」や、現代社会において「善き生」を営むための知恵を身につけることを目的とします。
本演習では同時にまた、次のような学問的な「型」の修得を目指します。
(1)政治学の「古典」の高度な読解能力を身につける。 (2) 「ものを考える」訓練と実践を積み重ね、論理的な「思考力」と学問的な「センス」を磨く。 (3)論文の作成や演習での報告や討論を通じて、学術的な「技芸」や「作法」を修得する。
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授業の概要・計画 |
前期は関口、後期は木村が担当します。それぞれの得意技(?)を生かしながら、政治思想の「古典」を紐解きます。 過去3年間では、オルテガ『大衆の反逆』『哲学の起源』、マキアヴェッリ『リウィウス論』、ルソー『社会契約論』、モンテスキュー『法の精神』、アリストテレス『政治学』、『ザ・フェデラリスト』といった骨太の作品を読破してきました。
また、学年末の2月中旬には1年間の集大成として、ゼミ論文の提出が求められます。夏には合宿を行い、各人のゼミ論構想を発表してもらいます(大学院や官庁、新聞社など各方面で活躍する先輩達の話も聞けるかもしれません)。
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授業の進め方 |
ゼミの進め方はオーソドックスです。毎回テクストの範囲を決め、担当者の報告をもとに参加者全員で討論します。
古典的なテクストは、時代の中にいては見えにくい問題の本質を映し出す、歴史の知恵の宝庫です。毎回のゼミを通じて、1冊のテクストに刻み込まれた作者の緻密な論理や知的な苦闘を明らかにしながら、自己の思考力を練り上げ、発想をより豊かにしていくことが求められます。
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教科書・参考書等 |
初回に指示します。
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成績評価の方法・基準 |
(1)ゼミ論文および、(2)通常のゼミに対する取り組み方(報告や討論への参加、ゼミ運営への貢献等)により総合的に評価します。
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その他(質問・相談方法等) |
政治学史(前期)や政治理論入門(後期)、政治外国書講読(前後期)を併せて受講することが望まれます。サブゼミ希望者も歓迎いたします。
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過去の授業評価アンケート |
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