政治史演習

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
政治史演習
標準年次
3・4
講義題目
20世紀とはどんな時代だったのか
開講学期
通 年
担当教員
石川 捷治
単位数
4単位
教  室
106
科目区分
展開科目
履修条件
 毎年同じであるが、演習は主体的参加が前提である。したがって、 自らの頭で考え、手と足を使って資料を捜し読む意欲がある人のみの参加を希望する。
授業の目的
 ゼミ開設(1978年)以来30年を迎える。その間、さまざまな個性あふれる人々に出会えたのが、なによりの楽しみであった。このゼミの目的は、読む、書く、調べる、話すという基本的な力、ゼミという組織の中で運営する能力、先輩とのふれ合いを含めて、これからの人生において基盤(基点)となる何かをつかむ、ことにある。
授業の概要・計画
@ 授業の概要 

 私が担当する政治史ゼミは、日本・東アジアを中心とするものとヨーロッパを中心とするものと、1年ごとにテーマを変えてきた。 今年度は、私が担当するゼミとしては最後になるので、日本・東アジアとヨーロッパの両方を扱い、20世紀とはどんな時代だったのかを考えたい。
   
 本演習は、20世紀を扱った諸論文を読み考え討論する。

 30年続けてきたゼミの一応の「集大成」として、大きな時代的転換を地域の視点から探るためには、20世紀論を手掛かりにする必要がある。それは私たちが生きていくうえで、今、いかなる時代を生きているのかを問うことにほかならない。
   
A 授業の計画 
 まず最初の数コマの時間を使って、前年のゼミ論文集<第29号>の各論文の検討を行う。

 先輩や同級生の論文を読んで論文をつくることの難しさと楽しさを学び、自己が選ぶテーマについてのイメージをつかんでもらう。

 次に今年度のテーマである 「20世紀とはどんな時代だったのか」についてのいくつかの文献を、担当者を決めて報告・討論し、 そこで提起されたテーマについて調べる。
   (1) 下記の文献『終わらない20世紀』を時期区分に応じて読み討論する。
   (2) 地域からの視点を養うために下記の文献『地域から問う国家・社会・世界』をいくつかの単位に分けて読み討論する。
   (3) 以上のような点を踏まえて、さらに発展させたテーマにおいて20世紀を総括した著書論文を扱い、読み討論する。
   (4) なお、30年間には諸君らの先輩である多くの研究者やジャーナリストを輩出してきた。彼ら彼女らの論考も検討に含めたい。

 演習の進め方等のイメージを得たい方は、学生諸君が自主的に作成しているゼミのホームページ (法学部のHPよりアクセス可能)があるので、それを参照してほしい。
授業の進め方
 演習の進め方は、例年のごとく、参加者と相談して決定するが、報告者を決めて討論形式で進める。
 全部で24〜25回になるが、その本演習とは別に論文(ゼミ論文)作成のためのサブゼミおよびゼミ論文批評会の合宿、ゼミ旅行(研修) を行う予定である。
教科書・参考書等
 教科書は参加者で相談して決定する。実物を手にとって、読みたい本を決める。

 事前に以下の本を準備しておいてください。

石川捷治・平井一臣編『終わらない20世紀』法律文化社、2003年
石川捷治・平井一臣編『地域から問う国家・社会・世界―「九州・沖縄」から何が見えるか』ナカニシヤ出版、2000年

成績評価の方法・基準
 成績評価については、日常のゼミの出席状況、報告、討論への参加状況、ゼミ修了論文等により総合的に行う。
その他(質問・相談方法等)
 年度末にはゼミ修了論文を作成してもらい、それを集めた『政治史ゼミ論文集』(現在29号まで刊行)を発行する予定である。
過去の授業評価アンケート