履修条件 |
新カリキュラム科目ですので、旧カリキュラムが適用される平成15年度以前の入学者は受講しても単位認定されませんのでご注意下さい。 |
授業の目的 |
この講義は、3・4年次に開講される基礎法学系専攻科目(なかでも法理学・法社会学・法動態学・紛争管理論といった「現代法システムの基礎理論」を主題とする科目群)のイントロダクションとなることを目的としています。
法解釈学とは異なる手法を用いて、現代法システムを理論的に(言葉の真の意味で「ラディカル」に)分析するためのアプローチには、様々なタイプの方法論が存在します。本講義ではそうした多様な法理論/現代社会理論の諸潮流を概観することで、それらが現代社会を生きる私たちにとっていかなる意味を持ちうるのかについて、具体的な事例を手掛かりにしながらあれこれ考えていきます。
とはいえ、この講義はあくまでも高年次専攻科目のためのイントロダクションです。それゆえあまり細かな議論(これは3年生以降の展開科目群で提供されることになるでしょう)に立ち入るのはやめにして、できるだけ「骨太な描線」で、現代社会の争点・法理論の動向をスケッチしていきたいと考えています。その際の共通テーマとして、本年度は先端科学技術の問題を取り上げます。
もしもこの講義を聴いて、基礎法学系の他の専攻科目も履修してみようかしら、もっと突っ込んだ議論も聴いてみたいぞ、という気になっていただけたなら、それで本講義の目的は、ほぼ達成されたことになるでしょう。
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授業の概要・計画 |
おおむね、以下のようなテーマを扱います。 1.先端科学技術と現代社会 2.先端科学技術と法/倫理がぶつかるとき 3.具体的事例(生殖医療、インターネット、遺伝子操作など) 4.リスク社会 5.先端科学技術と折り合って生きるための知恵 より具体的な講義計画は、授業の進行を通じて適宜示します。 |
授業の進め方 |
毎回「レジュメ」「資料」を配布し、それに沿って講義します。
なるだけ「1コマ1話完結型」で授業を進めていくつもりですが、その時々の勢いで話がすぐに横道にそれ、めったに予定通りには進行しないのが悩みの種です(実は、話し手も聞き手も、話が脱線している時間の方が「楽しい(かもしれない)」という点がネックになっているのかもしれません)。 |
教科書・参考書等 |
テキスト・参考書は特に指定しません。 関連する文献・資料については、講義の中でその都度紹介します。 |
成績評価の方法・基準 |
定期試験および出席状況により評価します。 具体的な方法は、開講初日にプリントを配布して、口頭で詳しく説明しますので、お聞き逃しのないようお願いします。 |
その他(質問・相談方法等) |
特にオフィスアワーは指定しない。適宜、質問・相談に応じるので研究室までどうぞ(時間を要するものについてはメールでアポを取ってもらえると有り難いです)。
全体のスローガン 1.良き市民、良き法律家であるためには、法学の周辺領域・学際領域への知的好奇心を大切に! 2.いかにも大学風の「抽象思考」も思ったほどには恐くない/思っていた以上に有意味だったりするかもよ! 3.折にふれて「柔らか頭」のトレーニングを怠るべからず! |
過去の授業評価アンケート |
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