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履修条件 |
特にありませんが、民法全体についての概括的な知識があることが望まれます。 |
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授業の目的 |
債権各論全般にわたる基礎的な知識を習得するとともに、その主要な法制度の趣旨・機能について、歴史的・比較法的な視点から、深く理解することを目的とします。各種試験にすぐに役立つ知識や実務に直結した知識ではなく、企業法務や契約実務において未知の事案に直面した際に、考え方の拠り所となるような知識や、適切な解決策を考え出す能力を獲得することが目的です。
法曹となる場合でも、法科大学院進学後は、歴史的・比較法的な視点からの学習は難しくなると思われますので、広い視野をもった創造的思考ができる法曹となるには、学部時代にこのような視点を身につけることが望まれます。しかし、講義の重点は、主要な法制度の趣旨・機能の理解にあるので、法科大学院の入学試験、各種資格試験、公務員試験等の受験を予定している場合は、試験向けに別途各自で勉強する必要があります。 |
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授業の概要・計画 |
民法第３編「債権」第２章「契約」第３章「事務管理」第４章「不当利得」第５章「不法行為」が講義対象ですが、受講者の進路が多様であることなどに配慮し、逐条的な解説や網羅的な講義は行ないません。債権各論の基本的な知識については、各自で学習してもらいます（自習用に、テキストに即した「穴埋め問題」も作成していますので、それを利用してください）。
自習を前提に、取り上げる法制度を限定し、その趣旨・機能を、適宜、ローマ法や現行民法の立法過程にも遡り、解説します。可能であれば、ドイツ民法やフランス民法、さらには、国際的な私法の統一を企図している原則や条約なども参照します。また、いくつかの重要判例を取上げ、条文が具体的な事実に適用される際の問題点などについても言及します。
今のところ、次のような事項を取り上げる予定です。契約締結上の過失、契約の方式、契約の成立、契約の解釈、普通取引約款、危険負担、契約の解除、贈与、他人物売買、瑕疵担保責任、賃貸借、労務供給契約、不当利得、不法行為、使用者責任、共同不法行為 |
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授業の進め方 |
後日公開予定の「資料」を素材として、講義形式で行ないます。
予習なしでも理解できるように講義する予定ですが、内容がローマ法や外国法に及ぶ場合があることから、教科書・資料に事前に目を通しておくことを推奨します。
講義には、教科書・六法・各自でダウンロードした資料を必ず持参してください。 |
| 教科書・参考書等 |
藤岡康宏ほか『民法Ⅳ―債権各論〔第３版〕』有斐閣Ｓシリーズ
基本的な知識については、この教科書を基準とします。「穴埋め問題」は、この教科書に即して作成しています。
講義の「資料」ならびに「穴埋め問題」は、別途、pdfファイルを公開する予定です（URLなど必要な情報は後日掲示します）。各自でダウンロードして講義に必ず持参してください。
参考文献については、適宜指示します。 |
| 成績評価の方法・基準 |
定期試験のみで行ないます。
講義で取り上げなかった部分も含めて債権各論全般にわたる基本的な知識についての問題と、講義で取り上げた主要な法制度についての詳細な論述を求める問題とを組み合わせて出題する予定です。 |
| その他（質問・相談方法等） |
質問などについては、授業終了後に受け付けるほか、オフィス・アワーを利用してください。 |
| 過去の授業評価アンケート |
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