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履修条件 |
特にありません。法学部の入門科目ですので、受講者として法学部1年生の方を想定して授業を行います。なお、旧カリキュラムの対象である4年生以上の方については、「民事紛争処理入門」と併せて履修することで「裁判制度論」4単位を認定することになります。 |
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授業の目的 |
これから法律学・政治学を勉強される皆さんに、今後の勉強の基礎になる知識と技術を身につけてもらうことが、この授業の目的です。この授業で、そのための素材にするのは、（広い意味での）刑事裁判制度・刑事司法制度です。 |
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授業の概要・計画 |
この授業では、現在の日本の刑事裁判・刑事司法制度とその仕組み、それを支えている基本的な考え方と現状を取り上げます。また、法的思考の踏み方（法的意見表明の行い方/解読の仕方）も取り上げたいと考えています。
具体的な授業計画は、第1回目の講義の際に説明します。 |
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授業の進め方 |
この講義は、参加者のみなさんを指名して、いちいち質問し、回答を求める形で進められます。このような授業の進め方をとるのは、しつこく質問することで、(1)基本的な知識の定着を図る、(2)習得した知識を用いてその場で物事を考えられるようになってもらう、(3)人前でも意見表明できるようになってもらう、ためです。高校までと同じことをやっていては大学に入学した意味はまったくありませんので、みなさんも恥ずかしがらずに、指名されたら（場合によっては指名されなくても）意見を堂々と口にするようにしてください。 |
| 教科書・参考書等 |
講義は、基本的には、講義担当者作成の講義案に基づいて行います。講義案の入手方法は、第1回目の講義で説明します。
講義内容の理解を深めるために、後掲のA・B群の参考書のなかからそれぞれ少なくとも1冊を、講義開始前に必ず通読し、講義期間中には反復して熟読し、試験前ににさらにもう一度通読しておいてください。
（参考書）
---A---
(1) 村井敏邦『新版 刑法』（岩波書店・2005年）
(2) 赤池一将・中川孝博『刑事法入門』（法律文化社・2005年）
(3) 三島聡『刑事法への招待』（現代人文社・2004年）
---B---
(1) 渡部保夫=宮澤節生=木佐茂男=吉野正三郎=佐藤鉄男『テキストブック現代司法［第4版］』（日本評論社・2000年）
(2) 市川正人=酒巻匡=山本和彦『現代の裁判［第4版］』（有斐閣・2005年）
（レポート執筆にあたっての参考書）
(1) 戸田山和久『論文の教室』（NHKブックス・2002年）
(2) 木下是雄『レポートの組み立て方』（ちくま学芸文庫・1994年）
単位認定に必要になるレポートを執筆するにあたっては、これらの書籍のうち、少なくとも1冊を読んで文章を書いてください。なんの努力もせずに「レポートの書き方が分からない」といわれても困ります。 |
| 成績評価の方法・基準 |
レポートと筆記試験により、成績を評価します。
レポートは、「刑事裁判傍聴」をお題とします。(a)傍聴した事件の具体的な内容と(b)傍聴してみて自分で「考えたこと」（「感じたこと」ではありません）を必ず書いてください。
レポートは、5段階で評価し、筆記試験の成績に加算します（減点方向では用いません。しかし、レポートの提出は、単位認定の必要条件とします）。
最終的な成績は、レポートと筆記試験の成績を合計して評価します。
今のところ考えているのは、レポートの評価（10・15・20・25・30ポイント）（X）をそれぞれ百分率に換算し、期末の筆記試験の成績（Y）をそれに掛けて算出した数を、筆記試験の成績に加えて、成績評価を行うという方法です（つまり、最終成績=Y+Y×X%で算出します。たとえば、レポートの評価が「20」で期末の筆記試験の成績が「60」だった場合、最終成績の素点は「72」ということになります）。
成績評価の正式な方法については、第1回目の授業の際に説明します。
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| その他（質問・相談方法等） |
講義内容、教科書・参考書、レポートの締め切りや筆記試験への加算点数、筆記試験に関する具体的な説明は、第1回目の授業の際に行いますので、第1回目の授業には必ず出席してください。
授業に関する事柄については、講義直後につかまえたり、メール（ｔａｋｅｕｃｈｉ＠law.kyushu-u.ac.jp）などを使うなどして、ご質問・ご意見をお寄せください。
時間を効率よく使う目的から、頂いたご質問・ご意見への回答を各回の講義の冒頭に行うことがあることを予めご了承ください。
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| 過去の授業評価アンケート |
2006年度後期 |